総合コメント 2026年度 大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報
2026年1月18日
1.志願者、受験者数
2026年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が、1月17日・18日の両日に、全国650会場で実施された。
確定志願者数は496,237人(昨年495,171人)で、1,066人増加(昨年比100.2%)。内訳をみると、現役生は420,311人(昨年425,968人)で昨年比5,657人減少(昨年比98.7%)、既卒生等は75,926人(昨年69,203人)で6,723人増加(昨年比109.7%)した。
受験者数は、外国語(リーディング)ベースで456,386人。受験率(志願者数に対する割合)は92.0%で昨年並みであった。
2.出題内容
共通テストの問題作成方針に示されている「知識・技能を活用し、思考力、判断力、表現力を問う」「各教科・科目の特質に応じた学習の過程を重視する」という基本的な考え方に則った出題であった。
複数の文章・資料や図表などを読み込ませたうえで、授業や教科書で学んだ知識を関連づけて解答を導き出す力や、得られた情報を組み合わせて多角的・多面的に考察する力が求められている。
また、問題の設定として、授業や探究学習において、生徒同士や先生との会話形式の問題や、生徒が作成したノートやレポートに基づいた考察など、⽇常⽣活や社会の事象における「主体的・対話的で深い学び」を踏まえた場面が多く設定され、学習の過程が重視されている。
地理歴史・公民では、基本的な知識のほか、さまざまな資料から多面的に考察する力が求められた。
歴史総合は、すべての選択肢が日本史分野で構成される小問が2問出題され、昨年よりも日本史からの出題が増加した。日本史探究では、2つの出来事のうち1つを選択し、それを選択した理由を選ばせる複数解答の問題が、本試験としては初めて出題された。
時事的なトピックとしては、政治・経済で「SDGs」をテーマとした出題がみられた。
国語では、近代以降の文章(現代文)において、単一の文章による出題であった昨年度とは異なり、生徒の作成したノートに基づく問題が第2問で出題された。また第3問は、絵本の一部や図など複数の資料を組み合わせた問題で、昨年度の問題や試作問題とは異なりグラフの使用は見られず、情報の表現の仕方に的を絞った出題となった。
国語全体として、同一作品の別の箇所の引用を併せ読む問題が出題されるなど、昨年の傾向を踏襲しつつ多様な出題であった。
情報Iは、昨年に引き続き日常生活での情報の利活用について考えさせる問題が中心であったが、簡単に解答が出せる問題は少なく、全般的に学んだ事柄を問題の発見・解決の過程で活用する力が昨年以上に求められた。注目されたプログラミングの問題である第3問は、文化祭でのゲームの体験時間と来訪者の待ち時間をシミュレーションするためのプログラムを作成する問題であった。
※各教科・科目の詳細は教科分析にてご確認ください。
特徴、難易度、出題分量、出題傾向分析、設問別分析を掲載。
3.平均点
6教科8科目(1000点満点)総合の現時点での平均点は、理系で608 点、文系で592点になると予想される。(1月18日現在)
新高1・2・3生のみなさんへ
共通テストでは、単なる知識問題ではなく、知識を活用して運用する力、図表やグラフを分析して読み解く力、長めの文章や多くの資料を時間内に読み込んで正確に理解する力が必要となる。
日頃の学習から教科書に出てくるような標準的な知識・項目をしっかり身に付けることと併せ、考えることを意識しながら学習をする癖、習慣を身に付けておくと良い。
受験学年になったら、共通テストはもちろんセンター試験時代を含めた過去問に多く取り組み、限られた時間内に問題を解く練習を積んでおくことが有効な対策になる。まずは、教科書に載っている基本的な知識の習得や解法、公式の使い方などをしっかりと身に付けておいてほしい。
ただ、それらの知識や公式・解法などを単に暗記していればすんなり問題が解ける訳ではなく、なぜそうなるのかという本質的な理解の上で、さまざまな出題に対応できる「知識を活用する力、使いこなす力」が必要である。例えば知識はその意味や相互の関係などについて、資料、史料、図、グラフ等も合わせて総合的に理解しておきたい。
また、共通テストで出題される問題の場面設定は、日常的な場面や学習の場が多い。普段の授業や日々の学習の中で興味を持ったり疑問に思ったことを整理したり、意見をまとめたりすることを意識して、自分自身の頭でしっかりと考え、知識を活用する力を伸ばしてほしい。
河合塾は、これからもがんばる受験生を応援し続けます!!



