歴史総合, 日本史探究 2026年度 大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報
歴史総合・日本史探究ともに、昨年と同様、さまざまな資料を用いつつ、歴史事象を多面的・多角的に考察させる問題が多く出題された。
第3問の問3(1)(2)では、2017年の試行調査でみられた、2つの出来事のうち1つを選択し、それを選択した理由を選ばせる複数解答の問題が、本試験としては初めて出題された。
難易度
昨年並み
今年も、歴史総合では日本史の知識だけでは対応できない問題が複数出題されており、昨年並みの難易度であった。一方、日本史探究では、多様な資料を用いつつ、資料の内容を慎重に読解して解答させるなど「思考力・判断力」を求める姿勢がとられているが、難易度は昨年とさほど変わらなかった。したがって、全体としても、昨年並みと考えられる。
出題分量
昨年は大問6・小問33(歴史総合8・日本史探究25)であったが、今年は大問6・小問34(歴史総合8・日本史探究26)であった。日本史探究の小問数が1問増えているが、これは第3問の問3(1)(2)で組合せ形式の問題が出題されたためであり、実質的な分量には変化はない。
出題傾向分析
大問の構成では、すべての大問が高校生の学習・探究活動を題材としており、昨年に引き続き、高校生の「主体的な学び」を踏まえた場面設定がなされている。個々の設問では、文献資料・図・統計など多様な資料を用いた出題がみられたが、教科書などで扱われていない初見のものであっても、そこから得られる情報と授業などで学んだ知識を関連づけることで正解できる問題となっている。全体としては、受験生の歴史事象に対する理解の質や思考力・判断力を幅広く問う配慮がなされている。歴史総合では、「近代化」「大衆化」「グローバル化」からバランスよく出題されていた。日本史探究では、出題分野は政治・社会経済が多く、時期は村山富市内閣までが主に扱われた。
2026年度フレーム(大問構成)
| 大問 | 分野 | 配点 | マーク数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 災害の歴史(歴史総合) | 25 | 8 |
| 2 | 日本の漁業の歴史(日本史探究) | 15 | 5 |
| 3 | 絵画資料の読み取り(日本史探究) |
15 | 6 |
| 4 | 中世における女性と政治との関わり(日本史探究) | 15 | 5 |
| 5 | 近世の城郭(日本史探究) | 15 | 5 |
| 6 | 近現代の日本における政治的リーダーシップ(日本史探究) | 15 | 5 |
| 7 | |||
| 8 | |||
| 9 | |||
| 10 | |||
| 11 | |||
| 12 | |||
| 13 | |||
| 14 | |||
| 15 | |||
| 合計 | 100 | 34 | |
2025年度フレーム
| 大問 | 分野 | 配点 | マーク数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 歴史上の境界(歴史総合) | 25 | 8 |
| 2 | 菓子に着目した探究活動(日本史探究) | 15 | 5 |
| 3 | 古代の外交と文化の関わりについての探究(日本史探究) | 15 | 5 |
| 4 | 中世の武士についての探究(日本史探究) | 15 | 5 |
| 5 | 「近世の村」の探究(日本史探究) | 15 | 5 |
| 6 | 「松本清張」の探究(日本史探究) | 15 | 5 |
| 7 | |||
| 8 | |||
| 9 | |||
| 10 | |||
| 11 | |||
| 12 | |||
| 13 | |||
| 14 | |||
| 15 | |||
| 合計 | 100 | 33 | |
設問別分析
第1問
「災害の歴史」を素材に、17世紀から20世紀を総合的に問うている。問1「い」「う」は、パネル1の説明を参考にして因果関係から正文と判断したい。問3(2)は、パネル2・パネル3の地図・降雨量のグラフを慎重に検討して解答したい。問4「ウ」は、チョルノービリ原子力発電所事故が発生した1986年がソ連の解体前であることに気づけたかどうかがカギとなる。問7「X」は、岡山県・福島県・徳島県の史料ネット結成に着目して誤文と判断したい。<歴史総合の第1問と共通問題>
第2問
「日本の漁業の歴史」を素材に、原始から近世までの社会経済を中心に問うている。問2「ウ」は、ノート1の網元の収入に関する記述を参考にして慎重に解答したい。問3の選択肢2は、丸木舟は縄文時代から作られているという知識が必要。問4は、荘園からの年貢物が誰のものになるのかを想起して解答したいが、「公物分」「預所得分」が何であるのか分かりづらく、受験生は戸惑ったかもしれない。
第3問
『伴大納言絵巻』を素材に、古代の政治を中心に問うている。問2・問3は、近年の共通テストでしばしば出題される、内容説明から具体的な歴史事項を想起して解答させる問題であるが、いずれも基本的な知識を扱っており、解答自体はそれほど難しくはない。問3(1)(2)は、解答方法がやや複雑であるため、戸惑った受験生もいたかもしれない。問4のメモ1は、会話文Bの先生の発言から『伴大納言絵巻』の成立が院政期のことであると判断しつつ、資料1の時期に着目して解答したい。問5の「Z」は、似絵が主に貴族や上級武家の個人の肖像画であることから誤文と判断したい。
第4問
「中世における女性と政治との関わり」を素材に、中世の政治・社会経済を中心に問うている。問2「あ」は、資料3の「自軍の大名小名たちに貸し付けている」という部分およびノート1の「貸し付けた相手への経済支援ともなっていた」という部分に着目して正文と判断したい。問5の選択肢2は、ノート3から「牝鶏あした(日に辰)す」という考え方が17世紀後半に普及したという点を読み取って誤文と判断したい。
第5問
「近世の城郭」を素材に、近世を総合的に問うている。問3「い」は、資料中の「かいもく雑説も知れず候事」などの表現から、伝聞情報を記したものであると判断したい。また「Y」は、資料が城郭の破却についての内容であることから判断したい。問4は、城下町についての基本的な知識を前提に概念図の内容を読み取って解答したい。
第6問
「近現代の日本における政治的リーダーシップ」を素材に、近代・戦後を総合的に問うている。問1「あ」はやや詳細な内容であるが、設問文の「55年体制末期」という表現などから誤文と判断したい。問2「あ」「い」は、資料1・資料2の新聞の日付に着目して解答したい。問3・問5は、内容説明から具体的な歴史事項を想起しつつ解答したい。問4「あ」は、文官である原敬が海軍大臣の事務を管理することの意味を考えて解答したい。
第7問
第8問
第9問
第10問
過去の平均点の推移
| 2025年度 | 56.99 |
|---|



