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現代社会 [分析] 2024年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

四択式の問題が減り、語句や記述などの組合せ問題が増えた。解答数が1問増えた。

昨年と同様、資料・情報を読み取る能力や思考力・判断力が問われる一方、基本的知識を問う問題も少なくない。4つの短文から正解を選ぶ形式が減り、語句や記述などを組み合わせて解答する問題の比重が高まった。大問数は昨年と同じだが、解答数が1増えた。

【ズバリ的中】<本試験>第2問 問5⇒<河合塾教材>冬期講習 共通テスト攻略現代社会テスト 第2講 第1問 問2
【ズバリ的中】<本試験>第1問 問7⇒<河合塾教材>第3回全統共通テスト模試 現代社会 第3問 問6

難易度

昨年並み

昨年と同程度の水準の、教科書の範囲内の知識で対応できる問題や、図表や資料などの情報を分析する能力を問う問題が出題されている。

出題分量

大問数は変化なし。解答数は1問増え、総ページ数も2ページ増えた。

出題傾向分析

昨年と同様、制度や政策、現代社会の動向を問う問題を中心として、各分野から偏りなく出題されている。基本的な知識を試す問題、図表や資料などの情報を分析する能力を問う問題が出題されている点も変わりはない。

2024年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数
1 安全保障に関する政治と裁判 22 7
2 働くことと生き方 19 6
3 立法、行政、司法の仕組み 21 7
4 開発途上国の経済と国際社会の課題 22 7
5 課題探究学習ー地域社会の維持と地域づくり 16 4
合計 100 31

2023年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数
1 国際政治・経済の仕組みと動向 25 7
2 青年期と欲求、及び経済社会 22 7
3 国民経済と情報化の進展 20 6
4 法秩序と基本的人権、及び政治参加 22 7
5 課題探究学習(子どもの貧困) 11 3
合計 100 30

設問別分析

第1問

大学の授業で、受講生が選んだテーマを発表するという場面設定のもとに、大日本帝国憲法と日本国憲法の特徴、日米安全保障に関わる出来事、国際平和機構構想、インターネット選挙運動、裁判官の地位、違憲審査のあり方、食料安全保障が取り上げられている。ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な知識で対応できるが、違憲審査のあり方に関する問6のような問題に対応するためには、思考力を高めるよう普段の学習から意識しておくことも重要である。

第2問

高校生が行った調査研究に関する会話文や資料などをもとに、調査研究の方法、雇用問題、仕事選択時の重要な観点についての調査結果、アイデンティティ、葛藤、人間相互の関わりについての思想が取り上げられている。ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な知識で対応できるが、仕事選択時の重要な観点に関する問3やアイデンティティに関する問4のような問題に対応するためには、図表を読み取る能力や情報を分析する能力を高めるよう普段の学習から意識しておくことも重要である。

第3問

大学生と高校生が語り合ったとする場面設定のもとに、国会議員や選挙、各国の公務員の割合、地方自治制度、刑事司法制度、裁判と和解にかかる費用、公害事件における損害賠償制度、情報についての法制度が取り上げられている。ほとんどの問題は教科書の範囲内の標準的な知識で対応できるが、裁判と和解にかかる費用に関する問5のような問題に対処するためには、情報を読み解く能力を高めるよう普段の学習から意識しておくことも重要である。

第4問

高校生と商社員の会話文をもとに、国際収支、日本の政府開発援助、エネルギーや資源、国際機関、地球温暖化を防止するための条約、外国為替相場、インフレの影響が取り上げられている。ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な知識で対応できるが、外国為替相場に関する問6やインフレの影響に関する問7のような問題に対処するためには、論理的な思考力を高めるよう普段の学習から意識しておくことも重要である。

第5問

二人の高校生が地域社会の維持と地域づくりに関する課題探究学習を行なったとする場面設定のもとに、住民運動における異議表明、地域づくりの意識に関わる調査資料、地域人口が地域にもたらす効果、地域づくりの観点が取り上げられている。問1から問4のいずれについても、こうした問題に対処するためには、情報を分析する能力、思考力・判断力を高めるよう普段の学習から意識しておくことも重要である。

過去の平均点の推移

23年度 22年度 21年度 20年度 19年度
59.5 60.8 58.4 57.3 56.8