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地学基礎 [分析] 2024年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

平易な問題が多く、解答しやすかった。

昨年と同様に、全体として取り組みやすい問題が多かった。図の読み取り問題が減少し、全体のページ数が減少した。

難易度

昨年並み

昨年と同様に解きやすい問題が多く、全体として難易度は昨年並み。

出題分量

昨年と同じく、大問数は4、マーク数は15で、変化はなかった。

出題傾向分析

地学基礎の各分野からバランスよく出題されていた。また、知識を問う基礎的な問題と思考力が必要な考察問題もバランスよく出題されていた。図を読み取る問題は減少したが、5問出題されており、図を読み取る力は重要であるといえる。

2024年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 20 6 A 地球の構造と地震
B 火成岩と鉱物
C 生物進化と地球環境の変化
2 大気と海洋 10 3 A 台風
B 海洋
3 宇宙 10 3 A 太陽系の天体と恒星
B 宇宙の構造
4 環境 10 3 火山災害
合計 50 15  

2023年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 19 6 A 地球の形状と活動
B 地層
C 鉱物と火山
2 大気と海洋 7 2 A 地上天気図
B 黒潮
3 宇宙 14 4 銀河系
4 環境 10 3 日本の自然環境
合計 50 15  

設問別分析

第1問

地球分野からの出題であった。問1は、地球表層の構造に関する知識問題であった。問2は、緊急地震速報に関する計算問題であるが、時間をかけることなく解答できたであろう。問3は、火成岩と造岩鉱物に関する知識問題であった。問4は、火成岩体の形態上の分類に関する基本的な問題であり、平易であった。問5は、生物進化と大気中の酸素濃度の変化に関する知識問題であった。問6は、生物進化と地球環境の変化に関する問題であったが、原生代初期に限定してあることで判断に迷ったかもしれない。

第2問

大気と海洋分野からの出題であった。問1は、地上天気図を日付の順に並べる問題で、台風の位置の変化に注目すれば解答でき、難解ではなかった。問2は、台風が日本に接近した際の災害に関する問題で、基本的な内容であった。問3は、潜熱による熱の移動と海面からの電磁波の放射についての確実な知識が必要な問題であった。

第3問

宇宙分野からの出題であった。問1は、太陽系の形成に関する基礎事項を問う平易な知識問題であった。問2は、太陽の進化段階に関する知識問題であった。問3は、受験生は見慣れていないと思われる、天球上での銀河分布の図が出題され、さまざまな天体の見かけの分布を想像する力が必要とされるため、やや難しかった。

第4問

日本の火山災害に関する総合的な問題であった。問1は、活火山、マグマの性質と噴火様式、火砕流についての知識問題であった。問2は、柱状図に示された火山灰層から読み取れることがらについて考える問題であった。問3は、環流の向き、および海流の流速を計算して求める問題であり、図中に示された日付に注意する必要があった。

過去の平均点の推移

23年度 22年度 21年度 20年度 19年度
35.0 35.5 33.5 27.0 29.6