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生物基礎 [分析] 2024年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

設問文や与えられた図表に基づいて考察する問題の数が減少し、平易な知識問題の数が増加した。

昨年出題された「分野横断型問題」は出題されなかった。設問文や図表に基づいて考察する問題が減少し、計算を要する問題は出題されなかった。また、会話文に基づく問題や2年連続して出題されていた「仮説を検証するための実験」に関する問題などは出題されなかった。第2問の問3では免疫の問題が出題され、免疫は今年で6年連続出題されている。

【ズバリ的中】<本試験>第2問 問2⇒<河合塾教材>全統プレ共通テスト 生物基礎 第2問 問1

難易度

易化

設問文や与えられた図表に基づいて考察する問題の数が減少し、平易な知識問題の数が増加した。また、昨年は計算問題が1問出題されたが、今年は出題されなかった。

出題分量

教科書の3分野から大問が1題ずつ出題された。設問数は昨年より1増加して16、マーク数は昨年より2減少して16であった。

出題傾向分析

昨年同様、生物と遺伝子、生物の体内環境の維持、生物の多様性と生態系の3分野からバランスよく出題され、各大問がA・Bに分かれていた。昨年出題された「分野横断型問題」は出題されなかった。設問文や図表に基づいて考察する問題が減少し、計算を要する問題は出題されなかった。また、会話文に基づく問題や2年連続して出題されていた「仮説を検証するための実験」に関する問題などは出題されなかった。なお、第2問では免疫に関する問題が6年連続で出題された。

2024年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 生物と遺伝子 17 3 A 細胞・ゲノムと遺伝子・形質転換
2 B 細胞周期
2 生物の体内環境の維持 18 3 A 血液・血液凝固・免疫
3 B 腎臓
3 生物の多様性と生態系 15 3 A 日本のバイオーム・湖沼生態系・植生の管理
2 B 外来生物
合計 50 16  

2023年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 生物と遺伝子 16 2 A 細胞、共生に伴う代謝の変化
3 B 細胞周期
2 生物の体内環境の維持 17 4 A リパーゼと胆汁のはたらき
3 B 免疫
3 生物の多様性と生態系 17 3 A 水槽内の生態系
3 B 世界のバイオーム
合計 50 18  

設問別分析

第1問

Aの問3は、エイブリーらの研究を題材とした肺炎双球菌の形質転換に関する考察問題であった。Bでは、細胞周期の停止に関する考察問題が出題された。問4では、G1期からS期に進行できないことから、細胞周期がG1期で停止したと考えればよい。問5では、図4から染色体の凝縮は起こるが、分配が起こらないことを読み取ればよい。

第2問

Aでは血液の成分や働きに加え、問3で免疫の問題が出題された。Bの問6では、腎臓に墨汁を注入して血管の様子を確認する実験が出題された。タンパク質が糸球体からボーマンのうにろ過されないことから、墨汁の黒い成分が皮質には存在するが、髄質と腎うには存在しないと考えればよい。

第3問

Aの問3は、草原に火入れや刈取りを行うことが植物の種数や希少な草本の種数に与える影響をグラフから読み取る考察問題であった。Bの問5では、外来生物が生態系に与える影響を小さくするための方法が問われた。

過去の平均点の推移

23年度 22年度 21年度 20年度 19年度
24.7 23.9 29.2 32.1 31.0