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英語(リスニング) [分析] 2024年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

第4問Aのうち1題は一昨年の形式に戻ったが、全体として出題傾向に大きな変化はない。

第4問Aでは、昨年のグラフの問題ではなく、一昨年の4つのイラストを時系列に並べる問題が出され、時の順番を表す表現を聴き取る必要があった。

難易度

やや易化

昨年の本試験と同様、音声は全体を通して聴き取りやすく、語いレベルと語数は昨年とほぼ同じだが、全体的にはやや易化。

出題分量

マーク数、配点は昨年の本試験と同じ。読み上げられた英文の総語数は1,547語(昨年の本試験は1,517語)、質問・選択肢の総語数は585語(昨年の本試験は564語)と昨年とほぼ同じであった。

出題傾向分析

音声を正確に聴き取り、聴き取った情報を他の表現に言い換える力や、選択肢を素早く読み取り、情報を整理するスキルが求められた。これらに加え、図表やワークシートなどを正しく読み取り、聴き取った情報と重ね合わせて判断する力も求められた。

2024年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数 読み上げ回数
1 A 短文発話内容一致問題 25 4 2
B 短文発話イラスト選択問題 3
2 対話文イラスト選択問題 16 4 2
3 対話文質問選択問題 18 6 1
4 A モノローグ型図表完成問題 12 8 1
B モノローグ型質問選択問題 1
5 モノローグ型長文ワークシート完成・選択問題 15 7 1
6 A 対話文質問選択問題 14 2 1
B 会話長文意見・図表選択問題 2
合計 100 37  

2023年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数 読み上げ回数
1 A 短文発話内容一致問題 25 4 2
B 短文発話イラスト選択問題 3
2 対話文イラスト選択問題 16 4 2
3 対話文質問選択問題 18 6 1
4 A モノローグ型図表完成問題 12 8 1
B モノローグ型質問選択問題 1
5 モノローグ型長文ワークシート完成・選択問題 15 7 1
6 A 対話文質問選択問題 14 2 1
B 会話長文意見・図表選択問題 2
合計 100 37  

設問別分析

第1問

A:短い発話を聴き取り、発話内容と最もよく合っている選択肢を選ぶ問題。発話内容を1文で言い換えたり、1つの発話内容から状況を把握したり、状況を1文で要約したりすることで、聞こえてくる発話内容を把握する力が問われた。
B:短い発話を聴き取り、発話内容に最もよく合っている絵を選ぶ問題。音声を通して語いの正確な理解が問われており、発話内容の概要を把握する力が求められた。

第2問

短い対話とそれについての問いを聴き取り、その答えとして最も適切なものを選ぶ問題。場面の説明とイラストを参考にして、必要なポイントを聴き取る力が問われた。それぞれの場面が日本語で記されている分、聴き取りにおける状況把握の負担が軽減されている。

第3問

短い対話を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。日本語で書かれた対話の場面を参考に、印刷された英語の質問で問われている要点を把握する力が求められた。

第4問

A:読み上げられる説明を聴き取り、4つのイラストを時系列に並べる問題と、スケジュール表の空欄を埋める問題。前者の問題では、順番を表す表現を聴き取る必要があり、後者の問題では、表のどの部分の説明かを素早く理解することが求められた。問22〜25では、「選択肢は2回以上使ってもかまいません」という指示文があるが、実際に2回以上使う選択肢はなかった。
B:4人の説明を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。複数の情報を聴き取り、その情報を比較検討しながら、取捨選択する力が問われた。

第5問

ガラスに関する講義を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。講義で聴き取った内容とグラフから読み取れる情報を組み合わせて要点を把握する技能統合問題であった。ワークシートは簡素化されたが、それゆえ内容を予想しにくかった。問28〜31では、文法・語法の知識も必要だったため、選択肢を当てはめるのが難しくなった。なお、「選択肢は2回以上使ってもかまいません」という指示文があるが、実際に2回以上使う選択肢はなかった。問33では、昨年に続き、講義を受けての学生の発表という形式で、講義の読み手とは違う読み手になっていた。また、選択肢が長くなったため、読む負担が増した。

第6問

A:旅行中の移動の方法についての2人の対話を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。問34では、昨年までの主な論点を選ぶ問題から対話の中で述べられている意見を選ぶ問題に変わった。
B:運動を始めることについての4人の会話を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。会話のテーマに関する各話者の立場を理解する力と、考えの根拠となる図表を判断する力が問われた。

過去の平均点の推移

23年度 22年度 21年度 20年度 19年度
62.4 59.5 56.2 28.8 31.4