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地学基礎 [分析] 2023年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

平易な問題が多く、解答しやすかった。

昨年と同様に、全体として取り組みやすい問題が多かった。
【ズバリ的中】<本試験>第1問 問5⇒<河合塾教材>第3回全統共通テスト模試 第1問 問5

難易度

昨年並み

宇宙分野の問題はやや難しかったが、その他の分野の問題は解きやすく、全体として難易度は昨年並み。

出題分量

昨年と同じく、大問数は4、マーク数は15で、変化はなかった。

出題傾向分析

地学基礎の各分野からバランスよく出題されていた。また、知識を問う基礎的な問題と思考力が必要な考察問題もバランスよく出題されていた。図を読み取る問題が例年通り多かったが、難しい問題は少なく、取り組みやすいものが多かった。

2023年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 19 6 A 地球の形状と活動
B 地層
C 鉱物と火山
2 大気と海洋 7 2 A 地上天気図
B 黒潮
3 宇宙 14 4 銀河系
4 環境 10 3 日本の自然環境
合計 50 15  

2022年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 20 6 A 固体地球
B 地層と化石
C 鉱物と岩石
2 大気と海洋 10 3 A 梅雨期の天気
B 津波
3 宇宙 10 3 A 太陽
B 太陽系
4 環境 10 3 自然環境と災害
合計 50 15  

設問別分析

第1問

地球分野からの出題であった。問1は、地球の全周の計算問題であったが、エラトステネスの方法を理解していれば解答できる。問2は、プレート境界に関する知識問題であった。問3は、鍵層に関する基本的な知識問題であった。問4は、地層の堆積速度と堆積環境に関する考察問題であった。問5は、鉱物の形状に関する知識問題と晶出順序に関する考察問題であったが、難しくはなかった。問6では、見慣れない図が出題されて戸惑ったかもしれないが、落ち着いて考えれば解答できたであろう。

第2問

大気と海洋分野からの出題であった。問1は、地上天気図をもとに移動性高気圧の通過時間を求める計算問題、および高気圧の特徴についての基本的な知識問題であった。経度幅に相当するおおよその距離の計算をする必要があったが、それほど難解ではなかった。問2は、日本近海の年平均海面水温の等温線から黒潮の典型的な流路の模式図を選択する問題であった。黒潮に関する基本的な知識に加えて、等温線の形状を読み取る必要があった。

第3問

宇宙分野からの知識中心の出題であった。問1は、教科書の本文にはなく、図の説明文にしか出てこない事項が問われている、やや難しい問題であった。問2は、教科書では簡単にしか扱われていないため、やや答えにくかったかもしれない。問3は、黒点に関するやや細かい知識が問われていた。問4は考察問題も含んでいるが、問題文をよく読めば答えられる平易なものであった。

第4問

日本の自然環境に関する総合的な問題であった。問1は、火山の恩恵についての基本的な知識問題であった。問2は、堆積岩としての石灰岩、および変成岩としての結晶質石灰岩(大理石)についての平易な問題であった。問3は、降水をもたらす気象現象についての基本的な知識と理解を問う問題であった。

過去の平均点の推移

22年度 21年度 20年度 19年度 18年度
35.5 33.5 27.0 29.6 34.1