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生物 [分析] 2023年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

読解力と高度な思考力を要する考察問題が多かった。

生物の知識を活用した上で、読解力と高度な思考力を要する考察問題が多く、生物の知識のみで解答できる問題や、生物の知識を必要としない考察問題は少なかった。
【ズバリ的中】<本試験>第3問 問3⇒<河合塾教材>夏期講習 共通テスト対策生物 12 問5

難易度

難化

与えられる情報が多く、読解力と高度な思考力を必要とする問題が増加した。仮説を検証するための実験を考える問題も複数出題され、正誤の判断に迷うような紛らわしい選択肢も多かった。

出題分量

大問数とマーク数は昨年と同じであり、全体的な分量もあまり変わらなかった。

出題傾向分析

教科書の各分野から幅広いテーマで出題された。また、大問中に複数の分野の設問を含む問題も多く、会話文に基づいた問題も出題された。思考力・判断力を必要とするような考察問題の割合が高く、受験生が初めて目にするような実験のデータなどを扱った問題も多かった。

2023年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 生命現象と物質
生物の進化と系統
17 4 遺伝子発現の調節、光合成生物の系統
2 生物の進化と系統
生物の環境応答
18 3 A 色覚の進化
2 B ヒトの嗅覚受容体
3 生物の環境応答 12 3 光受容体と葉緑体の分布
4 生命現象と物質 生態と環境 20 6 窒素代謝、物質生産
5 生殖と発生 19 6 ショウジョウバエの発生と遺伝子
6 生態と環境 14 4 縄張りと群れ
合計 100 28  

2022年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 生物の進化と系統 12 3 ヒトの進化
2 生態と環境
生命現象と物質
22 2 A 個体群
4 B 遺伝子組換え
3 生殖と発生 19 5 発生と遺伝子
4 生物の環境応答 12 4 動物の行動
5 総合問題 16 5 被子植物の生殖、動物の感覚と行動
6 生物の環境応答 19 5 植物の環境応答
合計 100 28  

設問別分析

第1問

遺伝子の転写調節に関する知識問題と考察問題、および、光合成生物の系統に関する考察問題であった。問1はオペロン説に関する知識問題であり、問2は実験結果に基づいて考察する問題であった。問3・4は与えられた情報と知識に基づいて考察する問題であった。

第2問

感覚(視覚・嗅覚)を題材とした考察問題であり、感覚や進化に関する知識を必要とする問題が含まれていた。問1は遺伝子重複に関する知識を基に正誤を判断する考察問題であった。問2は与えられた文章と実験結果を基に正誤を判断する考察問題であり、性染色体の知識を基にしてノドジロオマキザルの雄の視覚が基本的に二色型であることを問題文から読み取る必要があった。問3・4は嗅覚に関する問題文と実験結果を基に正誤を判断する考察問題と計算問題であった。

第3問

フィトクロムが関与する植物の環境応答に関する知識を要する考察問題であった。フィトクロムの赤色光吸収型と遠赤色光吸収型との相互変換を基に考察する。問3の葉緑体の定位運動に関する問題は、センター試験の2019年の追試と2016年の追試でも出題されている。

第4問

植物の窒素とリンの代謝に関する知識問題と考察問題、および、物質生産に関する考察問題であった。問2については、生産者の総生産量から生産者と分解者を含む消費者の呼吸量を引いた値が蓄積された量になることから考える。問3については、各場所で不足しているものを与えれば成長量が大きくなることから考える。問4については、グルコースから呼吸を通じてATPが合成される反応と、グルコースから電子が供給される反応が別であることに注意する必要があった。

第5問

ショウジョウバエの初期発生に関する考察問題であった。問1は母性効果遺伝子の遺伝に関する問題であったが、対立遺伝子の優劣が設問中に明示されておらず、判断に迷った受験生もいただろう。問3は3つの実験の結果からタンパク質Xの性質や働きを推察する問題、問4は遺伝子Xの働きをどのような実験結果から判断できるかを問う問題であり、どちらも論理的な思考力が問われた。

第6問

縄張りと種間競争に関する知識を要する考察問題であった。縄張りの面積が同じであれば、縄張りから得られる利益は個体群密度が小さいほど大きくなり、水深が深く植物が少ないほど小さくなることに気づく必要があった。

過去の平均点の推移

22年度 21年度 20年度 19年度 18年度
48.8 72.6 57.6 62.9 61.4