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地学 2026年度 大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

2026年01月18日 16:23更新

地学全般にわたる詳細な知識が要求された。

図やグラフを読み取って考察する問題の数は昨年と変わらず、知識問題の数が増加した。

難易度

やや難化

例年と同じく、問題の題意を正確に読み取る必要がある設問が主体の問題構成であったが、知識問題では昨年と比べて詳細な知識が必要な問題が出題され、全体としてやや難化した。

出題分量

大問は5題、マーク数は28で、マーク数は昨年よりも1増加した。図表の数やページ数も昨年と比べて増加した。

出題傾向分析

教科書で扱われている「固体地球の概観」「固体地球の活動」「地球の歴史」「大気と海洋」「宇宙の構成」の5分野のすべてから出題されていた。知識問題と考察問題の小問数の割合は昨年から大きな変化がなかったが、知識問題の数が昨年よりもやや増加した。

2026年度フレーム(大問構成)


大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 総合問題 18 5 長い時間スケールでの変動
2 固体地球 15 4 A 測量||B 長周期地震動||C プレートの移動
地質と人類 28 8 A 鉱床の成因とマグマの発生||B 地質調査||C 火山||D 人類の進化
4 大気と海洋 21 6 A 大気||B 海流と海面高度
5 宇宙 18 5 A セイファート銀河とその赤外線観測||B 星団のHR図
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
合計 100 28

2025年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 総合問題 20 5 地学現象の測定・観測
2 固体地球 15 4 地磁気・うるう秒・走時曲線・マントル
3 岩石鉱物、地質地史 25 7 A 変成作用とマグマ||B 地質図||C 地球の生命と環境変動
4 大気と海洋 21 6 A 気象||B 海洋
5 宇宙 19 5 A 恒星の誕生||B 連星と系外惑星
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
合計 100 27

設問別分析

第1問

長い時間スケールで変動する現象をテーマに、過去・未来における、各分野の現象について出題された。問1は、白亜紀の大気と石灰質の殻をもつ示準化石の組合せを問う基本的な知識問題であった。問2は、日本海拡大直後の約1500万年前の沿岸に大規模に噴出していたデイサイト中の鉱物と放射性年代の測定法の組合せを問うやや詳細な知識問題であった。問3は、最終氷期から変動した北アメリカ北部におけるアイソスタシ-の計算問題で、図から過去の氷床の厚さを文字式で表す考察問題であった。問4は、平安時代に現れた客星が超新星爆発によって観測されたことから、恒星の進化について問う知識問題であった。問5は、未来の世界で訪れた系外惑星の自転が逆向きの惑星における亜熱帯環流(環流)と風の向きを問う考察問題であった。自転が逆向きであることに注目して風の向きを考える必要があった。

第2問

Aは測量に関する問題であった。問1は、水準点の測量による土地の上下変動と人工衛星を介した電子基準点の位置の決定についての知識問題であった。GNSSによる位置の決定が複数の人工衛星を用いて行われていることに気づけば解答できる。Bは長周期地震動に関する問題であった。問2は、長周期地震動による建物の揺れ方に関する知識問題で、低層住宅に比べて高層ビルの方が揺れやすいことを知っていれば解答できる。Cはホットスポットと海山列に関する問題であった。問3は、海山の分布からプレートの移動方向とプレートの移動速度を計算する考察問題であった。地球の円周が4万kmと与えられているので、緯度10°に相当する距離を約1100kmとして計算すればよい。問4は、火成岩の残留磁気に関する考察問題であった。五つの海山が同じ緯度のホットスポットで形成されたものであることを踏まえれば解答できる。

第3問

Aは鉱床の成因とマグマの発生に関する問題であった。問1は、正マグマ鉱床とペグマタイト鉱床に関する知識問題で、やや難しい。問2は、沈み込み帯におけるマグマの発生について、含水鉱物の分解に関する図の読み取りを含めた考察問題であった。Bは地質調査に関する問題であった。問3は、ルートマップから地層境界の走向と傾斜の向きを読み取る考察問題で、地質図に関する基本的な技能が必要とされた。問4は、堆積構造のスケッチに示された級化成層の特徴に関する文の正誤を判断する考察問題であった。Cは火山に関する問題であった。問5は、輝石と角閃石の劈開が交わる角度についての知識が問われ、また火山灰に含まれる鉱物の種類と量から火山灰の起源となったマグマの種類を特定する考察問題で、やや難しい。問6は、火山の噴火様式と火山地形に関する知識問題で、やや難しい。Dは人類の進化に関する問題であった。問7は、さまざまな人類のグループの活動について述べられた文の正誤を判断する知識問題で、やや難しい。問8は、ホモ・サピエンスが出現した約16万年前以降に、日本で起こった事象や生息した生物について述べた文を選択する知識問題で、やや難しい。

第4問

Aは大気に関する問題であった。問1は、大気圏の温度分布から熱圏であることを判断させる知識問題と、熱圏にある電離層が反射する電磁波の名称に関する知識問題であった。問2は、都市化と霧日数の変化に関する考察問題であった。気温と飽和水蒸気量の関係、緑地の減少と二酸化炭素量・蒸散量の関係についての理解が問われていた。問3は、南半球の熱帯低気圧と対流圏上層の風の流れに関する図を選択する考察問題であった。問4は、会話文形式で、海陸風に関する考察問題であった。Bは海流と海面高度に関する問題であった。問5は、地球の形と重力の関係、地衡流にはたらく力に関する知識問題であった。問6は、黒潮を横切る方向の海面高度の分布図に関する考察問題であった。黒潮が流れていく方向をもとにして圧力傾度力の方向を決めれば、海面高度の分布がわかる。

第5問

Aはセイファート銀河とその赤外線観測に関する問題であった。問1は、セイファート銀河に関する知識問題であった。セイファート銀河のエネルギー源と銀河の形態に関する知識も求められた。問2は、固溶体に関しての知識が問われ、太陽大気の元素組成に関する考察問題であった。鉱物分野の知識が必要とされる。問3は、天体の等級から明るさを計算する考察問題であった。天体の明るさが小さいほど、等級が大きいことに注意が必要である。Bは星団のHR図に関する問題であった。問4は、恒星の寿命に関して計算する考察問題であった。問題文から恒星の寿命と質量を、問題の図から光度の関係を読み取る必要がある。問5は、恒星の進化に関する知識問題であった。空欄のコについては、主系列星段階の恒星Yのスペクトル型か、問題文の「外層のガスを放出し」の表現のどちらから考えてもよいだろう。

第6問


第7問


第8問


第9問


第10問


過去の平均点の推移

2025年度 41.64
2024年度 56.62
2023年度 49.85
2022年度 52.72
2021年度 46.65