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旧現代社会 [分析] 2025年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

図表の読解力を問う問題が昨年よりも増えた。

現代社会の動向を取り入れた場面設定のもとで、思考力・判断力が問われる問題と知識事項が問われる問題がバランスよく出題された。図表の読解力を問う問題が昨年よりも増えた。

難易度

昨年並み

例年通りの水準の、教科書の範囲内の学習で対応できる問題や、図表や資料を分析する能力を問う問題が出題された。主な受験生が高卒生であるため、平均点は上がるだろう。

出題分量

大問数は昨年と同じだが、マーク数が1増えた。ただし、問題のページ数は昨年よりもややや減っており、出題分量としては昨年並み。

出題傾向分析

昨年と同様、法律や制度、現代社会の動向にかかわる問題を中心に、各分野から偏りなく出題されている。図表や資料の読み取り問題や、設問内で示された情報をもとに空欄に入る記述を判断する問題などが出題された点も昨年と同様である。

2025年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数
1 日本における働き方の現状と課題 21 7
2 選挙、地方自治、中小企業、労働市場 21 7
3 憲法、司法、経済・社会思想、貧困問題 21 7
4 国際社会における国連の活動 21 7
5 医療に関する地域課題 16 4
合計 100 32

2024年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数
1 安全保障に関する政治と裁判 22 7
2 働くことと生き方 19 6
3 立法、行政、司法の仕組み 21 7
4 開発途上国の経済と国際社会の課題 22 7
5 課題探究学習ー地域社会の維持と地域づくり 16 4
合計 100 31

設問別分析

第1問

高校生による調査研究と授業発表という場面設定のもと、「日本における働き方の現状と課題」というテーマで様々な形式の設問が出題された。具体的には、労働時間や働き方にかかわる図表の内容を読み取る問題、労働条件に関連する法律や制度を問う問題、長時間労働問題を題材とした問題、社会保障制度についての問題などが出題された。

第2問

高校生が先生に相談に行くという場面設定のもと、地方自治についての問題、複数の図表の内容を読み取る問題、中小企業についての問題、労働市場に関するメモを用いた問題、選挙制度を題材とした問題、諸外国の政治制度についての問題が出題された。

第3問

日本国憲法について学習した高校生が、関心をもった点や疑問点をメモに書き出すという場面設定のもと、国会の両議院の権限に関する憲法の規定に関する問題、日本に司法についての問題、裁判員裁判における評決のルールを題材とした問題、市場経済について議論した人物に関する問題、マイクロクレジットに関する問題、日本国憲法とその改正についての問題、『功利主義』の引用文を用いた問題が出題された。

第4問

国際連合(国連)職員による講演という場面設定のもと、国際分野からの問題が多くを占めた。海洋をめぐる国際ルールについての問題、国連の機関に関する問題、国連通常経費の分担金の比率の推移を示した図表を読み取る問題、青年期に関する問題、人間どうしの関係をめぐる思想についての問題、国際機関の総会や理事会での意思決定の制度にかかわる考え方を示し、その考え方に当てはまる方式を選ぶ問題、軍縮・軍拡に関するゲーム理論についての問題が出題された。

第5問

医療に関する地域課題に関心をもった二人の高校生が探究学習を進めるという場面設定のもと、身近に医療機関がない地区(無医地区、準無医地区)に関連する複数の図表を読み取る問題、地域課題の解決に向けた様々な取り組みについて、設問で示された二つの観点にしたがって三つの事例を分類する問題、医療サービスにかかわる費用負担についての会話文を用いた問題、医療サービスを充実させる方向性に関する考え方を判別する問題が出題された。

過去の平均点の推移

24年度 23年度 22年度 21年度 20年度
55.9 59.5 60.8 58.4 57.3