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生物 [分析] 2025年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

考察問題の割合が増加した。

考察問題の割合が増加し、生物の知識のみで解答できる問題が減少した。
【ズバリ的中】<本試験>第4問 問3 ⇒ <河合塾教材>2024年度 冬期講習 共通テスト傾向対策 生物 第4講 第1問 問4

難易度

昨年並み

考察問題の割合が高くなったが、知識問題や考察問題の個々の問題の難易度はそれほど大きく変わらなかった。

出題分量

大問数が6題から1題減少して5題になり、小問数、問題ページ数、マーク数もやや減少した。

出題傾向分析

新課程になったが、問題の傾向は大きく変わらなかった。教科書の各分野から幅広いテーマで出題された。また、大問中に複数の分野の設問を含む問題もあった。考察問題の割合が高く、生物の知識のみで解答できる問題の割合が減少した。昨年まで出題されていた、会話文に基づいた問題は出題されなかった。

2025年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 生物の環境応答
生物の進化
遺伝情報の発現と発生
18 5 味覚の多様性
2 生命現象と物質
遺伝情報の発現と発生
20 5 アミノ酸の役割と代謝
3 生態と環境 20 5 種の多様性と植物の物質生産
4 遺伝情報の発現と発生 18 4 両生類の胚発生
5 生物の環境応答 24 3 A イネの品種改良
3 B 重力屈性
合計 100 25  

2024年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 生命現象と物質 14 3 呼吸、遺伝子発現の調節
2 生命現象と物質
生物の環境応答
17 4 生体膜、神経
3 生物の環境応答
生殖と発生
16 4 筋肉、細胞の分化と形態形成
4 生殖と発生
生物の環境応答
19 5 生殖、植物の環境応答
5 生態と環境 14 3 物質生産
6 生物の進化と系統 20 4 A 動物の系統
3 B 進化の仕組み
合計 100 26  

設問別分析

第1問

神経に関する知識問題、進化に関する考察問題、DNAの塩基配列に関する考察問題、味覚に関する考察問題であった。すべての小問で出題分野が異なっていた。問4は図1だけではなく、3ページ前の表1も用いて考察する必要があった。

第2問

タンパク質と酵素を題材とした問題であり、遺伝子組換えに関する知識を必要とする問題が含まれていた。問1はタンパク質に関する知識問題であった。問2は遺伝子組換えに関する知識と与えられた文章を基に、外来遺伝子が導入された細胞を選抜する方法について考察する問題であった。問3(1)は与えられた文章を基に、仮説が正しかった場合の結果を考察する問題であり、(2)はアロステリック酵素に関する知識を基に考察する問題であった。

第3問

生物種の共存に関する知識問題、および、植物の物質生産に関する考察問題であった。問2は林床の光環境の季節変化と林床草本種の葉の光合成と呼吸について考察する問題であり、林床の光が弱いことと林冠の樹木の葉が展開していることを結びつけて考える必要があった。問4は2種の個体の乾燥重量の季節変化について考察する問題であり、光合成量が呼吸量を上回ると乾燥重量が増加するという内容を知っておく必要があった。

第4問

動物の卵形成に関する知識問題と、アフリカツメガエルの胚発生を題材とした考察問題であった。問2・3の実験で扱われているタンパク質Aはβカテニン、タンパク質Bはノーダル、タンパク質CはBMP、タンパク質Dはノギンまたはコーディンであると考えれば、実験の内容を比較的容易に理解することができたであろう。

第5問

Aはイネの品種改良に関する知識問題と考察問題であり、Bはラッカセイの重力屈性に関する考察問題であった。問3は、品種改良で作出された純系の系統について問う問題であり、染色体と遺伝子の関係についての理解が問われた。問4は、与えられた実験の結果から導かれる結論を考える問題であったが、断片的な実験の結果から重力屈性の仕組みを構築して考える必要があり、やや難易度が高かった。

過去の平均点の推移

24年度 23年度 22年度 21年度 20年度
54.8 48.5 48.8 72.6 57.6