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英語(リスニング) [分析] 2025年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

第5問の問32・33と第6問Bでは、出題形式に大きな変更があった。

第5問の問32・33では令和4年大学入試センター発表の試作問題どおり、2人の発言を聴き取り、答える形式となった。また、第6問Bでは4人から3人の会話へ変更された。

難易度

昨年並み

第5問と第6問Bにおいて大きな変更があったが、昨年の本試験と同様、音声は全体を通して聴き取りやすく、語いレベルと語数は昨年とほぼ同じで求められる技能も変わらなかったため、全体的には昨年とほぼ同じであった。

出題分量

マーク数は昨年の本試験と同じ。読み上げられた英文の総語数は1,592語(昨年の本試験では1,547語)、質問・選択肢の総語数は515語(昨年の本試験では582語)とほぼ同じであった。

出題傾向分析

旧課程と同様、新課程でも、以下のような能力を測る問題が出された。
音声を正確に聴き取り、聴き取った情報を他の表現に言い換える力や、選択肢を素早く読み取り、情報を整理するスキルが求められた。これらに加え、図表やワークシートなどを正しく読み取り、聴き取った情報と重ね合わせて判断する力も求められた。

2025年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数 読み上げ回数
1 A 短文発話内容一致問題 28 4 2
B 短文発話イラスト選択問題 4
2 対話文イラスト選択問題 12 3 2
3 対話文質問選択問題 18 6 1
4 A モノローグ型図表完成問題 12 8 1
B モノローグ型質問選択問題 1
5 モノローグ型長文ワークシート完成・選択問題 16 7 1
6 A 対話文質問選択問題 14 2 1
B 会話長文意見・図表選択問題 2
合計 100 37  

2024年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数 読み上げ回数
1 A 短文発話内容一致問題 25 4 2
B 短文発話イラスト選択問題 3
2 対話文イラスト選択問題 16 4 2
3 対話文質問選択問題 18 6 1
4 A モノローグ型図表完成問題 12 8 1
B モノローグ型質問選択問題 1
5 モノローグ型長文ワークシート完成・選択問題 15 7 1
6 A 対話文質問選択問題 14 2 1
B 会話長文意見・図表選択問題 2
合計 100 37  

設問別分析

第1問

A:短い発話を聴き取り、その内容と最もよく合っている選択肢を選ぶ問題。発話内容を1文で言い換えたり、1つの発話内容から状況を把握したり、状況を1文で要約したりすることで、聞こえてくる表現を把握する力が問われた。
B:短い発話を聴き取り、発話内容に最もよく合っている絵を選ぶ問題。音声を通して語いの正確な理解が問われており、発話内容の概要を把握する力が求められた。なお、設問数が昨年までの3問から4問に変更になった。
A・Bを通して読み上げ速度がやや速くなった。

第2問

短い対話とそれについての問いを聴き取り、その答えとして最も適切なものを選ぶ問題。場面の説明と絵を参考にして、必要なポイントを聴き取る力が問われた。それぞれの場面が日本語で記されている分、聴き取りにおける状況把握の負担が軽減されている。なお、設問数が昨年までの4問から3問に変更になった。

第3問

短い対話を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。日本語で書かれた対話の場面を参考に、印刷された英語の質問の要点を把握する力が求められた。
正確な聴き取りと、聴き取った内容を他の表現に素早く言い換える力が求められた。

第4問

A:あるグループの発表を聴き取り、一昨年度と同様にグラフを完成させる問題と、週間天気予報を聴き取り、表を完成させる問題。前者の問題では、グラフの増減を聴き取る必要があり、後者の問題では、表のどの部分の説明かを素早く理解することが求められた。問22〜25では、「選択肢は2回以上使ってもかまいません」という指示文があるが、実際に2回以上使う選択肢はなかった。
B:4人の話を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。複数の情報を聴き取り、その情報を比較検討しながら、取捨選択する力が問われた。

第5問

贈答文化に関する講義を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。
講義で聴き取った内容とグラフから読み取れる情報を組み合わせて要点を把握する技能統合問題であった。ワークシートの情報を素早く読み理解すると解きやすかった。問28〜31では、ワークシートの内容をもとに6つの選択肢の意味を分類しておくと選択肢を当てはめやすかった。
なお、「選択肢は2回以上使ってもかまいません」という指示文があるが、実際に2回以上使う選択肢はなかった。問32では、昨年までの4つの選択肢を読み分ける形式から、2人の発言を聴き取る形式に変わった。問33では、昨年までの講義の続きを聴くという形式から、ディスカッションを聴き取る形式に変わった。

第6問

A:食事のとり方についての2人の対話を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。
B:鳥にえさを与えることについての3人の会話を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。会話のテーマに関する各話者の立場を理解する力と、考えの根拠となる図表を判断する力が問われた。
昨年までの4人の会話から3人の会話に変更されたことで、聴き取りの負担が軽減されて、解きやすくなった。

過去の平均点の推移

24年度 23年度 22年度 21年度 20年度
67.2 62.4 59.5 56.2 28.8