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世界史A [分析] 2022年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

昨年同様、資料やグラフを用いて、考えさせる問題が多く出題。

出題内容は昨年の共通テスト第1日程・第2日程と同レベルで、資料・グラフを読み取って判断する問題が多く出題された。

難易度

昨年並み

小問が減少したもののページ数は増えており、出題レベルは昨年の共通テスト第1日程・第2日程と同じであり、資料やグラフを読み取って解答する問題も昨年同様出題されていることから、昨年並みと言える。

出題分量

小問数は31問で、昨年の共通テスト第1日程・第2日程の33問から2問減少したが、全体のページ数は昨年より増えた。

出題傾向分析

資料・グラフ・表などを用いて、その内容を読み取らせ、世界史の知識と結びつけて判断させる形式は、昨年の共通テスト第1日程・第2日程と同様であるが、全体のページ数は昨年に比べて増加した。昨年の第1日程で3問出題された年代整序問題は出題されなかった。昨年の第1日程で出題されなかった年表形式の問題が1問出題された。昨年と同様に、過去のセンター試験のような出題形式も一部に見られた。

2022年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数
1 社会に対する訴えの手段として用いられた図像 27 8
2 世界史の授業 16 5
3 世界史上の帝国とそれを取り巻く情勢 16 5
4 人の移動の歴史 16 5
5 世界史上における民主化の動き 25 8
合計 100 31

2021年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数
1 国際関係や国際貿易の歴史 19 6
2 世界史上の人物・事件を題材にした映画や絵画 18 6
3 世界史上の君主 27 9
4 世界史上の出来事の記録 18 6
5 民族間の対立関係や民族独立の運動 18 6
合計 100 33

設問別分析

第1問

図像がテーマなので、A・B・Cの文章のいずれも図版を用いた出題となっているが、実際は図版の説明文を読んで解答する問題である。問3・問4については、1903年の図が示す状況を問う問題だが、1904〜1905年の日露戦争に関する選択肢もあり、細かい年号の判断が必要であった。

第2問

A・Bともに、授業の会話文形式になっているが、問題は従来のセンター試験の形式が半分を占めた。どれも前近代の基本的知識や平易な文章の読み取りで解ける問題であった。

第3問

すべてが前近代の出題であった。資料が2つ使用された。中国の地図から資料中の空欄アの位置を選ぶ問題があり、資料中にアが江南地域にあると記されているので、正答は容易である。

第4問

Aでは2つの表を使い、Bでは1つのグラフを使って、それぞれ表・グラフから読み取ることが求められているように見えるが、Aでは、それらとは無関係に解答する問題や、文章中のキーワードから解答する問題である。Bでは、グラフの数値を読み取る問題が1問出題された。また、この問題の表の数値に誤りがあると訂正が発表されている。

第5問

第二次世界大戦後からの出題が多かった。昨年の第2日程で出題された年表を用いた問題が出題された。写真が2枚使用されているが、解答においては必要ではなかった。問4の解答の選択肢が表形式になっており、この形式は昨年の共通テスト世界史Aに見られないものであった。

過去の平均点の推移

21年度 20年度 19年度 18年度 17年度
46.1 51.2 47.6 39.6 42.8