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地学基礎 [分析] 2022年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

平易な問題が多く、解答しやすかった。

昨年の第1日程と同様に、全体として取り組みやすい問題が多く、解答に迷うような難しい問題は少なかった。

難易度

昨年並み

昨年と同様に平易な問題が多く、高度な思考力が必要な難しい問題は少なかった。解きやすい問題が多く、難易度は昨年並み。

出題分量

昨年の第1日程と比較して、大問数は1題増えて4題になったが、マーク数は15で変化がなかった。

出題傾向分析

地学基礎の各分野からバランスよく出題されていた。センター試験に比べて単純な知識を問う問題は減少し、思考力が必要な問題が増加するという昨年の第1日程の特徴と同様であった。図や表を読み取る問題が多かったが、難しい問題は少なく、取り組みやすいものが多かった。

2022年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 20 6 A 固体地球
B 地層と化石
C 鉱物と岩石
2 大気と海洋 10 3 A 梅雨期の天気
B 津波
3 宇宙 10 3 A 太陽
B 太陽系
4 環境 10 3 自然環境と災害
合計 50 15  

2021年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 24 7 A 地球の活動
B 砕屑物の挙動
C 岩石
2 大気と海洋,環境 13 4 A 台風と高潮
B 地球温暖化
3 宇宙 13 4 A 太陽と宇宙の進化
B 天体の観測
合計 50 15  

設問別分析

第1問

地球分野からの出題であった。問1は、断層の種類と岩盤への力のはたらき方に関する基本的な問題であった。問2は、地球表層の区分の違いに関する基本的な問題であった。問3は、図から形成順序を組み立てていく考察問題であったが、標準的である。問4は、なじみのないメタセコイアが出てくるが、消去法で判断できたであろう。問5は、有色鉱物の特徴とマントルの上部を構成する岩石の造岩鉱物に関する基本的な問題であった。問6ではベン図が出題されて戸惑ったかもしれないが、花こう岩と流紋岩の基本的な特徴を理解していれば、難なく解答できたであろう。

第2問

大気と海洋分野からの出題であった。問1は、梅雨前線を形成する高気圧の性質についての基本的な知識問題であった。問2は、地上天気図から2地点におけるおおよその風向を読み取る問題で、標準的であった。問3は、2つの図から津波が伝わるのに要する時間を読み取る問題であった。読み取りそのものは平易であったが、問題文をよく読む必要があった。

第3問

宇宙分野からの出題であった。問1は、太陽の主成分とその起源に関する基本的な知識問題であった。問2は、読図に加えて太陽の直径が地球のおよそ100倍であることを記憶しておく必要があり、難易度がやや高かった。問3は、太陽系の惑星に関する平易な知識問題であった。

第4問

環境分野からの出題であった。問1は、誤りの選択肢が容易に見分けられるので難しくはなかった。問2は、実際のハザードマップ作成に必要な調査を見分ける問題であるが、少し判断が難しかっただろう。問3は、気象災害や環境問題に関する基本的な知識問題であった。

過去の平均点の推移

21年度 20年度 19年度 18年度 17年度
33.5 27.0 29.6 34.1 32.5