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英語(リーディング) [分析] 2022年度大学入学共通テスト速報 | 大学入試解答速報

大問構成、出題のねらいに大きな変化はなく、今年も多様な英文が出題された。

第1問・第2問・第4問では本文のタイプに変化があったが、出題のねらいには大きな変化はなかった。イラストなどのビジュアル情報がほぼすべての問題に加わった。

難易度

昨年並み

第2問A、第3問B、第6問Bは昨年と比べてやや難化したが、第1問A・B、第2問B、第3問A、第4問はやや易しくなり、全体としては昨年並み。

出題分量

問題本文・図・設問・選択肢すべて含めて6044語で、昨年の第1日程から500語程度増加した。本文では第3問B、第6問Bが大幅に増加した。

出題傾向分析

昨年同様、「様々なテクストから概要や要点を把握する力や必要とする情報を読み取る力等を問うことをねらいとする」という、大学入試センターの作成方針に沿って様々な形式の問題が出題された。またイギリス英語の表現や綴りも本文中に見られた。

2022年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数
1 A読解問題(料理の本) 10 2
B読解問題(ウェブサイト) 3
2 A読解問題(図書館の案内) 20 5
B読解問題(学校新聞) 5
3 A読解問題(ブログ) 15 2
B読解問題(雑誌記事) 6
4 読解問題(ブログ) 16 6
5 読解問題(伝記) 15 9
6 A読解問題(論説文) 24 5
B読解問題(論説文とポスター) 5
合計 100 48

2021年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数
1 A読解問題(携帯メールのやり取り) 10 2
B読解問題(ウェブサイト) 3
2 A読解問題(評価表) 20 5
B読解問題(オンライン掲示板) 5
3 A読解問題(ウェブサイト上のQ&A) 15 2
B読解問題(学校新聞) 6
4 読解問題(Eメールのやり取り) 16 6
5 読解問題(ニュース記事) 15 9
6 A読解問題(記事とポスター) 24 4
B読解問題(論説文) 5
合計 100 47

設問別分析

第1問

Aは,昨年の携帯メールのやり取りから,ブラジルの料理本のデザートを作るのにふさわしいフルーツについての情報を読んで2つの問いに答える問題に変わった。フルーツの特徴をすばやくつかみ相違点と類似点を把握することがポイント。問2は酸っぱいケーキを作るという条件を見落とさないこと。
Bは,「動物園の赤ちゃんキリンに名前をつけるコンテスト」に関するウェブサイトを読んで3つの問いに答える問題。設問で与えられた条件に合致する情報を探すことが求められる。

第2問

Aは,コメント付きの大学の図書館の利用説明書に関して5つの問いに答える問題。昨年はコンテストの評価を表とコメントで問うた形式だが,今年は説明とコメントだけになった。また,昨年は「事実」と「意見」とをそれぞれ求める設問が出されたが,今年は「事実」を問う問題のみとなった。
Bは,ペットを飼う家庭の国際比較の記事を読んで5つの問いに答える問題。昨年は学校の方針に対するネットの掲示板でのやりとりに関する問題であったが,1つの記事の内容に関する問題に変わった。「意見」と「事実」を区別する問題が減少した。

第3問

Aは,イギリスでの日本文化展に関するイラスト付きのブログを読んで,2つの問いに答える問題。昨年は図表の情報と本文の内容から解答する問題が出題されたが,今年は出題されなかった。
Bは,イギリスの3つの山の登頂を24時間以内に行う挑戦についての記事を読んで,3つの問いに答える問題。昨年と比べて本文が325語から404語へと増加し,細かい読み取りが必要な問題もあるため,受験生にとってはやや難しかっただろう。

第4問

家電購入に関する2つのブログ記事を読んで5つの問いに答える問題。昨年の2つのメールと時刻表とグラフの情報を参照して答える形式と比べて,解きやすくなった。問2は2つのブログに共通の情報を捉える問題。問5は本文の表中の価格をそのまま比較するのではなく,割引や保証などの条件を考慮に入れて答える必要がある。

第5問

「テレビ発明の特許権争いに勝利した人物」に関する記事を読んで,プレゼンテーションの草案を完成させる問題。昨年の第二日程の設問に似ている。出来事を起きた順序に並べる問題が今年も出題された。問5は少し難しい読み取りを必要とするが,他の問題は標準的だった。

第6問

Aは,「あなたは朝型人間か夜型人間か」に関する論説文の要約ノート5か所の空所を埋める問題。問2は文章の後半部まで読まないと,解答が決まらない。問4は1文に2か所ある空所に語句を埋める問題。
Bは,「プラスティックのリサイクル表示が持つ意味」に関する論説文を読み,プレゼンテーションのためのポスターに設けられた5か所の空所を埋めて完成させる問題。昨年と比べて本文が554語から697語へと増加し,本文の設問数が4問から3問になった。問2は2か所ある空所に語句を埋める問題。設問が本文の出現通りに並んでおらず,全体を読んでから答えを探すというやり方になる。問2,問3は正解に至るのに複数の文を確認する必要があり,解答に時間がかかったかもしれない。

過去の平均点の推移

21年度 20年度 19年度 18年度 17年度
58.8 116.3 123.3 123.8 123.7