河合塾
2019年度大学入試センター試験 分析
【化学】

グラフから情報を抽出・分析する問題が複数出題された。

「化学」からの出題が大部分を占め、「化学基礎」の範囲である酸塩基、酸化還元は出題されなかった。

難易度 やや難化
複数の思考過程を要する計算問題が増加した。また、グラフから情報を抽出する科学的な思考力を問う問題も複数出題された。

出題分量
小問数は25、マーク数は29で、昨年の小問数25、マーク数28とほぼ同じで、分量は昨年と変わらない。

出題傾向分析
「化学」からの出題が大部分で、「化学基礎」の酸と塩基、酸化還元は出題されなかった。第1問が物質の構成、物質の状態、第2問が物質の変化と平衡で、いずれも理論分野からの出題、第3問は無機物質、第4問は有機化合物、第5問から第7問までは合成高分子化合物、天然有機化合物からの出題で、全体の構成は昨年と変化はなかった。教科書に記載されている基本事項に関する設問が中心であるが、第2問の問2、問3、第3問の問5、第6問の問2は思考力を要する計算問題である。また、グラフから必要な情報を抽出し、科学的に考察する問題が3題(第7問選択の場合は4題)出題された(第2問問3、第3問問5、第5問問1、第7問問2)。これらは大学入学共通テストを意識したと思われる。

 

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