河合塾
2015年度大学入試センター試験 分析
【地学I】

昨年に引き続き、判断に迷う問題が多数出題された。
約半分の問題が新課程地学と同一であった。


例年通り、固体地球、岩石・鉱物、地質・地史、大気・海洋、宇宙・天文の各分野からバランスよく出題されていた。思考問題が多く出題されたため、試験時間内に正確に題意を把握するのが難しかったと思われる。
30問中約半分が新課程地学と同一の問題であった。
正誤の8択問題の一部(第1問 問2)と語句・数値の組合せ問題の一部(第2問 問2、第3問 問3、第4問 問5、第5問 問4)に別解による部分点が設定された。

難易度 
図を丁寧に読み取らなければならない問題が昨年と同様に出題された。また、計算を必要とする問題が増えた。ただし、選択肢の文章を一つ一つ吟味する正誤問題が減少し、試験の難易は標準であった。今年と昨年の高卒生の平均点で比較すると平均点は上がった。

出題分量
昨年同様、大問数は5題、マーク数は30であった。

出題傾向分析
第1問は固体地球、第2問は岩石・鉱物、第3問は地質・地史、第4問は大気・海洋、第5問は宇宙・天文であり、昨年同様の出題順序となっている。各大問の配点も20点で均等に分かれており、バランスが取れている。計算問題は、第1問の問4(プレートの移動速度の計算)と問6(アイソスタシーの計算)、 第3問の問3(堆積年代の計算)の3問であるが、選択肢を吟味する際に概算が必要となる小問として、第4問の問1・第5問の問1・問2があり、計算問題は増加した。選択肢が6つ以上の問題は減少した。

[0]戻る
Copyright Kawaijuku Educational Institution.