河合塾
2012年度大学入試センター試験 分析
【現代社会】

第1問の問8の正解の選択肢が、昨年の本試験第3問問2の正解の選択肢とほぼ同様の内容のものであった。

上で取り上げた両問とも、リースマンが指摘した現代人の社会的性格を取り上げた問題で、趣旨だけでなく、表現もほぼ同じものであった。

難易度 昨年並み
昨年同様、基本的知識を問う問題を中心とする問題構成。
*地理歴史、公民の科目選択方法の変更、「倫理、政治・経済」の新設に伴い、地理歴史、公民の各科目の受験者数に変動があり、平均点が影響を受ける可能性がある。

出題分量
変化なし。

出題傾向分析
出題傾向は、昨年と変化がない。具体的には、政治・経済分野に関しては、知識重視の出題傾向が指摘できる。また、児童虐待問題など、今日的に話題となっている社会事象について出題されるという傾向にも変化がない。図表問題(出題数は減少)、調べ学習は、例年通り出題されている。出題分野については、「現代社会」全般から出題され、特定分野への偏りがみられないのは昨年と同様だが、経済分野の出題ウェイトが減少し、政治分野が増加した。なお、昨年の本試験第3問の問6にみられた正誤の組合せ8択の問題形式はみられなかった。

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