河合塾
2006年度大学入試センター試験 分析
【国語】
<現代文>第1問は、過去2年に引き続き芸術論からの出題が続いている。本文量は、昨年に比べ減少。第2問(小説)は、女流作家による比較的新しい作品からの出題。
<古文>本文は昨年より短くなったが、内容・設問ともに難しくなった。
<漢文>漢文の難易は、昨年までの国語T と国語T ・U の中間程度となった。
難易 やや易化 ※昨年度I・IIとの比較
<現代文>第1問は昨年並み。ただ、演劇を扱ったやや特殊な内容の文章なので、戸惑った受験生もいただろう。第2問は、明らかに解きやすい設問と、かなり解きにくい設問とがはっきり分かれているという印象を受ける。全体としての難易は昨年並み。
<古文>本文を正確に読み解くのが難しい上に、選択肢が紛らわしい設問もあり、昨年よりも難化した。
<漢文>漢文は、筆者の体験と考察というわかりやすい構成の随筆で、文章の趣旨も明快である。本文の分量も150字と大幅に減少した。
出題傾向分析
<現代文>新課程に移行して初年度の問題だが、第1問・第2問とも基本的には昨年までの傾向と変わりはない。第1問は、ほぼ従来通りの出題。第2問の問6は、設問の文言を見ると新課程における「国語表現」の導入を意識した問題に見えるが、本質的には従来の出題と変わっていない。
<古文>文法は「む」の識別であったが、婉曲の「む」が問われるのは初めてのことである。長文の解釈が3年ぶり、内容合致が5年ぶりに出題された。和歌の絡む設問が今年もあった。
<漢文>昨年に引き続き、書き下し文の設問が出題されなかった。文脈把握を重視する傾向はいっそう強まった。紛らわしい選択肢もあるが、本文を丁寧に読めば高得点が望める。
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