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地学基礎 [分析] 2020年度大学入試センター試験速報 | 大学入試解答速報

大問が3題から4題になった。図を読み取る問題が多かった。

基礎的な知識を問う問題でも、図の読み取りと組み合わせて考察させる問題が多かった。

難易度

昨年並み

マーク数は変化がなかったが、図の増加によって解答に時間を要する問題が増えた。ただし、解きやすい問題も多く、難易度は昨年並みである。

出題分量

大問数は昨年の3題から今年は4題に増えたが、マーク数は15で例年通りであった。昨年よりも図が増加し、ページ数が大幅に増加した。

出題傾向分析

地学基礎の各分野からおおむねバランスよく出題されている。第1問は地球分野、第2問は大気と海洋分野、第3問は宇宙分野、第4問は環境分野から出題された。図が増え、基礎知識と図の読み取りを組み合わせる問題が増えたが、基礎的な知識があれば解けるものが多かった。

2020年度フレーム(大問構成)

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 20 6 A 地球の活動
B 地層と地球の歴史
C 火成岩および変成岩
2 大気と海洋 10 3 A 熱帯低気圧と温帯低気圧
B 海水の密度
3 宇宙 10 3 宇宙
4 自然災害 10 3 自然災害
合計 50 15  

2019年度フレーム

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 30 9 A 地球の形状と活動
B 地球の歴史
C 火山と火成岩
2 大気と海洋 10 3 天気図
3 宇宙 10 3 恒星の誕生と宇宙の進化
合計 50 15  

設問別分析

第1問

地球分野からの出題であった。問1と問2は、平易な知識問題であった。問3は、クロスラミナの図から地層の上下を判定し、それを級化層理に応用する問題であった。問4は、地球と生物の歴史に関する知識を図に当てはめて考える問題であった。基本的なできごとの起きた時期を理解していれば、解答できる。問5は、一般的な安山岩の構成鉱物から判断すればよい。問6は、変成岩の正しい知識があれば、消去法から正答にたどり着ける。

第2問

大気と海洋分野からの出題であった。問1は、台風の風向を考えた上で、風向の天気記号と気圧の変化を読み取って観測所の位置を決定する問題であり、やや難しかった。問2は、温帯低気圧の鉛直断面として正しい図を選ぶ問題であり、北側から見た図を選ぶことに注意が必要であった。問3は、海水の密度が大きくなる理由についての正誤を判定する平易な知識問題であった。

第3問

宇宙分野からの出題であった。問1は、宇宙の歴史に関する知識を、概算を通して時間軸の図に当てはめていく問題であった。問2は、天体の写真にその種類と大きさを対応させる問題であったが、惑星状星雲の大きさは教科書には載っていないので類推で判断する必要がある。問3は、惑星に関する基礎的な知識問題であった。

第4問

自然災害についての出題であった。問1は、地震による揺れと津波の高さについての正誤を判定する平易な知識問題であった。問2は、火山地域のハザードマップを読み取る問題であり、注意深く選択肢を読む必要があった。問3は、図から風向を読み取り、さらに、火山灰が降り始める時間を計算する問題であった。風向の表現と単位の換算に注意が必要であり、やや難しかった。

過去の平均点の推移

19年度 18年度 17年度 16年度 15年度
29.6 34.1 32.5 33.9 27.0