数学II [分析] 2020年度大学入試センター試験速報 | 大学入試解答速報
第1問[1]、[2]はともに(1)と(2)が独立した問題であった。
難易度
昨年並み
第3問、第4問はやや易しくなったが、全体としては昨年並み。
出題分量
計算量は昨年並みであった。
出題傾向分析
出題分野に大きな変化はなかった。昨年同様、全体的に誘導が丁寧であり、特に、第4問は問題の前半から誘導が丁寧であった。
2020年度フレーム(大問構成)
大問 | 分野 | 配点 | テーマ |
1 | [1]三角関数 | 30 | 加法定理、三角関数の合成、三角関数の方程式・不等式 |
[2]指数関数・対数関数 | 指数・対数の計算、対数の連立不等式 | ||
2 | 微分法・積分法 | 30 | 微分、接線、面積、最大値 |
3 | 図形と方程式 | 20 | 直線、円、円と直線の位置関係、円と直線の交点、三角形の面積、線分の長さの比 |
4 | 式と証明、複素数 | 20 | 4次方程式、複素数の計算、整式の除法 |
合計 | 100 |
2019年度フレーム
大問 | 分野 | 配点 | テーマ |
1 | [1]三角関数 | 30 | 2倍角の公式、三角関数の合成、三角関数の最大値および方程式 |
[2]対数関数・指数関数 | 対数方程式、指数方程式、指数・対数の計算 | ||
2 | 微分法・積分法 | 30 | 微分、極値、接線、面積、3次関数のグラフと直線の位置関係 |
3 | 図形と方程式 | 20 | 直線、内分点・外分点、軌跡(円)、円の接線 |
4 | 式と証明・複素数 | 20 | 因数定理、2次方程式の解と係数の関係および判別式、4次方程式の2重解、3重解 |
合計 | 100 |
設問別分析
第1問
第1問[1]、[2]はともに(1)と(2)が独立した問題であった。[1](1)は三角関数の合成を用い、三角関数の不等式を解く問題。(2)は2次方程式の解が三角関数で表されたときの解の値、角の範囲を求める問題。
[2](1)は指数で表された式の計算問題。(2)は対数関数の連立不等式、最大整数解を求める問題。
<数学II・数学Bの第1問の共通問題>
第2問
(1)は2つの放物線の両方に接する直線の方程式を求める問題。丁寧な誘導がついているが、計算ミスには気をつけよう。(2)(3)は2つの放物線と直線で囲まれた図形の面積や、その図形の一部分の面積を求める問題。(2)は易しい。(3)では、交点と接線のx座標から図形的な状況を把握する力が問われ、さらに計算も複雑なので、やや難しかった。(4)は(3)で求めた、3次関数の最小値を求める問題。計算練習だけではなく、未知数を含む関数のグラフをかく練習が必要。4年連続で、放物線と接線の間の面積が問われている。
<数学II・数学Bの第2問の共通問題>
第3問
(1)は直線の方程式と円の方程式を求める基本問題。(2)は直線と円が接するときの直線の傾きと接点の座標を求める問題。円の中心と直線の距離が半径と等しくなるときを考えればよい。(3)は直線と円が異なる2点で交わるような直線の傾きのうちで、値が最小の正の整数となる傾きを求める問題。(2)で求めた傾きを利用するとよい。(4)は直線と円の2つの交点の座標を求め、その2つの交点と原点を頂点とする三角形の面積を求める問題。丁寧な誘導があり、各点のx座標から線分の長さの比を求め、そこから三角形の底辺の比を求めればよい。 教科書の内容を十分に理解し、しっかりと計算練習を積んでおけば難しくない。
第4問
(1)は4次方程式の解を求める問題。誘導に従って置き換えをすることで、2次方程式の問題に帰着させることができれば易しい。相反方程式と同様に解き進めればよい。(2)は整式の除法を利用して4次式を工夫して計算する典型問題。誘導が丁寧であり易しい。 式と証明、複素数の分野は毎年同じような問題が出題されている。
19年度 | 18年度 | 17年度 | 16年度 | 15年度 |
30.0 | 26.0 | 25.1 | 27.8 | 23.8 |