数学I [分析] 2020年度大学入試センター試験速報 | 大学入試解答速報
「データの分析」で正しい記述を選ぶ目新しい問題が出題された。
「データの分析」で、99個の値からなる抽象的なデータについて、四分位数に関する正しい記述を選ぶ問題が出題された。
難易度
やや難化
分量は昨年並みであったが、目新しい問題があり解きにくかった。
出題分量
選択肢の数が多く時間がかかるところもあったが、全体的な計算量は少なく、分量は昨年並みであった。
出題傾向分析
出題分野に変化はなかったが、頻出の必要条件・十分条件に関する問題は出題されなかった。また、抽象的な設定で正しい知識が身についているかを問う目新しい問題があった。
2020年度フレーム(大問構成)
大問 | 分野 | 配点 | テーマ |
1 | [1]数と式・2次関数 | 25 | 1次関数、2次不等式、1次方程式、絶対値 |
[2]集合と命題 | 集合と要素、反例 | ||
2 | [1]2次関数 | 25 | 2次関数のグラフ、最大・最小 |
[2]2次関数 | 2次関数のとり得る値の範囲、グラフの平行移動 | ||
3 | 図形と計量 | 30 | 余弦定理、三角比の相互関係、三角形の面積、四面体の体積 |
4 | データの分析 | 20 | 四分位数、箱ひげ図、ヒストグラム、散布図、変量の変換 |
合計 | 100 |
2019年度フレーム
大問 | 分野 | 配点 | テーマ |
1 | [1]数と式 | 25 | 絶対値、1次関数の値域、方程式 |
[2]集合と命題 | 必要条件・十分条件 | ||
2 | 2次関数 | 25 | グラフとx軸の位置関係、最大値・最小値、放物線の平行移動 |
3 | 図形と計量 | 30 | 余弦定理、三角比の定義、正弦定理、円周角の定理、相似、三角形の面積 |
4 | データの分析 | 20 | 箱ひげ図、ヒストグラム、折れ線グラフ、散布図、変量の変換、相関係数 |
合計 | 100 |
設問別分析
第1問
[1]直線の傾き、x軸との交点、絶対値、1次関数のとり得る値の範囲に関する問題であった。あまり見かけないタイプの問題で解きにくく感じた受験生もいたであろう。<数学I・数学Aの第1問[1]と一部共通問題>
[2]倍数の集合に関する問題であった。3つの集合P、Q、Rの包含関係が把握できれば解きやすい。<数学I・数学Aの第1問[2]と一部共通問題>
第2問
[1]2次関数のグラフの形状、x軸との位置関係、最大値・最小値に関する問題であった。基本的な内容なので完答したい。
[2]2次関数のとり得る値の範囲と、グラフの平行移動に関する問題であった。最初の設問で関数を正しく立式できたかがポイントであった。ここができなかった場合は厳しい。また、kの値の範囲からcの値の範囲を逆に求める部分も難しい。<数学I・数学Aの第1問[3]と一部共通問題>
第3問
前半は、余弦定理や相互関係など三角比の基本事項に関する問題で、後半は、四面体の体積を利用して垂線の長さを求める問題であった。(1)は公式を当てはめるだけなので易しいが、(2)は三角比の定義について正しく理解していないと解きにくい。(3)は体積を2通りの方法で表して比較する考え方が難しい。
第4問
四分位数、箱ひげ図、ヒストグラム、散布図、変量の変換に関する問題であった。(1)は抽象的な設問で解きにくかったであろう。(2)(3)(4)は正誤の判断がしやすく解きやすいものであった。(5)の変量の変換は数学Iでのみ出題された。<数学I・数学Aの第2問[2]と一部共通問題>
19年度 | 18年度 | 17年度 | 16年度 | 15年度 |
36.7 | 33.8 | 34.0 | 36.5 | 32.4 |