英語(リスニング) [分析] 2019年度大学入試センター試験速報 | 大学入試解答速報
出題傾向に大きな変化はない。聴き取りのポイントが把握しやすくなり、正解の選択肢が絞りやすくなった。
設問総数(25問)は同じで、読み上げ文は約20語、印刷された質問・選択肢の総語数は約70語増えたものの、選択肢に読み取りやすい工夫がされていたため、読み取りの負担増にはならなかったと思われる。
難易度
やや易化
音声も全体的に聴き取りやすく、第2問での応答のポイントが昨年と比較して絞りやすくなった。
出題分量
マーク数、配点は昨年と同じ。読み上げられた英文の総語数は1,165語(昨年は1,144語)。質問・選択肢の総語数は645語(昨年は575語)。
出題傾向分析
音声を正確に聴き取り、聴き取った情報を他の表現に言い換える力に加え、選択肢を素早く読み取り、情報を整理するスキルが必要である。
2019年度フレーム(大問構成)
大問 | 分野 | 配点 | マーク数 | word数 | テーマ |
1 | 対話文イラスト選択問題 | 12 | 6 | 30/6 | 問1 新しい漫画キャラクター |
30/18 | 問2 ヨーロッパ旅行の日数 | ||||
27/23 | 問3 夏休みに女性がしたこと | ||||
30/22 | 問4 塩はどこにあるか | ||||
30/16 | 問5 テニスコートの利用時間と料金 | ||||
28/8 | 問6 賛否を決めかねているメンバーの説得 | ||||
2 | 対話文応答完成問題 | 14 | 7 | 29/28 | 問7 再びスマホの画面を破損 |
30/38 | 問8 繁忙期に休暇の申請 | ||||
30/14 | 問9 外交官の無料講演が残り数席 | ||||
28/25 | 問10 試合に遅れそうだが信号は守るべき? | ||||
28/29 | 問11 パーティーの開始時間に合わせ図書館を出る | ||||
28/26 | 問12 ピザを取りに行くと20パーセントお得 | ||||
29/31 | 問13 夜行バス乗り場はどこか | ||||
3 | A 対話文質問選択問題 | 12 | 3 | 50/23 | 問14 待ち合わせに女性が遅れた理由 |
48/33 | 問15 スカートを作れる友人を紹介 | ||||
48/25 | 問16 休憩で男性が用意する飲み物 | ||||
B 対話長文ヴィジュアル型質問選択問題 | 3 | 144/60 | 問17〜19 博物館で男性が訪れる常設展と特別展 | ||
4 | A モノローグ長文内容把握問題 | 12 | 3 | 203/114 | 問20〜22 補助輪なしでの初めての自転車練習 |
B 会話長文質問選択問題 | 3 | 295/106 | 問23〜25 保護施設の犬の里親になる | ||
合計 | 50 | 25 |
2018年度フレーム
大問 | 分野 | 配点 | マーク数 | word数 | テーマ |
1 | 対話文イラスト選択問題 | 12 | 6 | 30/6 | 問1 二人が見ている写真 |
31/18 | 問2 各々の支払い金額 | ||||
31/36 | 問3 新しい職場に対する女性の感想 | ||||
30/25 | 問4 携帯ショップでの男性の依頼 | ||||
31/12 | 問5 勘違いしていた現在時刻 | ||||
30/8 | 問6 美術館を訪れる外国人の数の推移 | ||||
2 | 対話文応答完成問題 | 14 | 7 | 20/21 | 問7 買った物の確認 |
20/24 | 問8 レストランでの注文 | ||||
25/18 | 問9 スケッチコンテストの優勝者 | ||||
23/24 | 問10 孫の質問と祖父の答え | ||||
26/19 | 問11 コピー紙の色と必要な部数 | ||||
27/25 | 問12 今学期の地理の成績 | ||||
30/8 | 問13 忘れたコンピュータのパスワード | ||||
3 | A 対話文質問選択問題 | 12 | 3 | 50/30 | 問14 今晩の夕食 |
50/15 | 問15 オンラインでの本の貸し出し延長 | ||||
47/31 | 問16 隣人へのインタビュー | ||||
B 対話長文ヴィジュアル型質問選択問題 | 3 | 150/70 | 問17〜19 今日と明日の観光予定 | ||
4 | A モノローグ長文内容把握問題 | 12 | 3 | 200/103 | 問20〜22 日本の寮生活での貴重な経験 |
B 会話長文質問選択問題 | 3 | 293/82 | 問23〜25 海外留学する生徒へのアドバイス集作り | ||
合計 | 50 | 25 |
- 注)word数は、問題文/設問選択肢です。
設問別分析
第1問
対話を聞き、質問の答えとして最も適切なイラスト、数字、文字情報などを選ぶ問題。問6は昨年同様グラフを用いた問題が出題されたが、昨年は増減の表現を聴き取れば正解を選べたのに対し、今年は複数の情報を総合的に判断しなければならなかったので苦戦した受験生もいたと思われる。 事前に質問とイラストなどに目を通して、聴き取りのポイントを予測しておくこと、また、数字の聴き取りや計算に慣れておくことも重要である。
第2問
読み上げられた対話に続く応答を選ぶ問題。選択肢は昨年と比較してやや長いものもあったが、応答のポイントが昨年と比較して絞りやすくなった。事前に選択肢に目を通して、場面・状況を想像しながら聴く訓練をしておくこと。対話の中で聞こえてこない単語で選択肢が作られていることもあるので、聞こえてくる音に引きずられないように注意する。また、対話全体の状況を把握し、最後に発話の内容を十分理解した上で柔軟に応答を考えるスピーキング能力を向上させる練習が重要である。
第3問
A:対話を聞いて、質問の答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。普段からさまざまな状況での会話に慣れておくことが大切である。
B:質問選択型。複数の情報を聴き取り、取捨選択する能力が問われる問題。昨年出題されていた地図は姿を消し、一昨年の4つのプログラムが掲載されていたポスターに近い形式になった。事前に博物館の展示案内の内容を素早く読み取り、情報を理解しておくことが求められた。 情報を整理しながら聴き取る練習をしておくことが普段から必要である。
第4問
A:長めの英文1題。昨年に引き続きエッセイが出題された。質問文から聴き取るポイントを絞りやすかった。また、4つの選択肢に共通部分があったため、選択肢を読み取る負担が少なかった。事前に質問と選択肢を短時間で読み取り、的を絞った聴き取りをすることや、内容を正確に聴き取るためにディクテーションなどの練習を取り入れることが効果的であろう。
B:3人の会話を聞いて質問に答える形式。意見の同意や相違を問う設問がなくなり、聴き取るポイントが絞りやすくなった。また、第4問Aと同様に、4つの選択肢に共通部分があったため、選択肢を読み取る負担が少なかった。聴き取った情報の要点をまとめる練習を普段からしておくとよい。
18年度 | 17年度 | 16年度 | 15年度 | 14年度 |
22.7 | 28.1 | 30.8 | 35.4 | 33.2 |