河合塾
2018年度大学入試センター試験 分析
【日本史A】

現行課程の特徴であり昨年みられた「現代の諸問題に着目して考察させる」という姿勢が弱まった。

例年通り、地図・統計を用いた問題はみられたが、図版を用いた問題はみられなかった。漫画・アニメの図版などが用いられていた昨年度に比べると、バラエティに乏しい出題となった。
昨年同様、幕末からは幕末政治史・「日米修好通商条約―新潟」「政事総裁職」など複数問が出題された。近世後期からも「緒方洪庵―適塾」「蛮社の獄」が問われた。

難易度 やや易化
ハワイ移民やスポーツ・運動など受験生にとってなじみの薄い事項も出題されたが、標準的な問題が大半で、昨年に比べ史料・統計の読み取りも難しくなかった。

出題分量
大問数は5題、マーク数は32で、昨年同様だった。

出題傾向分析
第1問は、例年通り、会話文を用いた問題。日本史Bとの共通問題も昨年と同じ。
時代では、昨年減少した大正・昭和戦前が微増し、明治がやや減少した。
出題された最も古い時期は蛮社の獄、最も新しい時期はNTT(日本電信電話公社)の民営化であった。
分野では、社会経済が減少し、外交が増加した。

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