河合塾
2017年度大学入試センター試験 分析
【倫理】

思想内容の理解力や読解力を問う問題構成は変わらず。

昨年同様、統計資料問題が1問、本文読解問題と資料文読解問題が各大問で1題ずつ出題された。

難易度 昨年並み
現行課程教科書で記述の増えた現代思想分野の人物を意識した設問構成となっている。例年、各大問で本文読解問題が出題されており、昨年はそのうち2問が8択問題となり取り組みにくくなったが、今年はすべての本文読解問題が4択問題に戻った。芸術関連の設問(解答番号3)およびクーンの思想を問う設問(解答番号34)や現象学者を問う設問(解答番号36)はやや難しいが、全体の難易度は昨年並み。

出題分量
出題分量(大問数・設問数)に変化はない。

出題傾向分析
昨年は組合せ問題が12問出題されたが、今年は10問となり2問減った。ただし、10問すべてが8択問題である。第1問で出題される統計資料問題について、近年の出題は解答に時間を要するものであったが、今年の設問(解答番号5)は比較的取り組みやすいものになった。いずれにせよ、倫理の学習においては、基本的用語の暗記のみならず、文章読解力を鍛えるとともに、思想史の流れを理解して概略的に思想を把握できるような学習を心がける必要がある。

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