河合塾
2017年度大学入試センター試験 分析
【日本史B】

昨年度に続き今年度も現行課程の特徴である「歴史の解釈・歴史の説明」などを意識した出題はみられなかった。

第1問の素材は、昨年度は大学生と友人の日記であったが、今年度は大学生と友人の手紙であった。
例年通り、地図を利用した問題や史料の読解問題がみられた。
昨年度はみられなかった統計資料を読みとる設問が復活した。
戦後史単独の設問が出題されず、最も新しい時期の出題は1950年代前半であった。
図版を利用した年代配列問題が増加した。

難易度 やや難化
政治史からの出題が増え、受験生が苦手とする文化史が減少したが、一部に難易度が高い設問もあった。

出題分量
大問数・マーク数ともに昨年と同じ

出題傾向分析
現行課程入試2年目ということで注目していたが、昨年度同様、現行課程の特徴である「歴史の解釈・歴史の説明」などは反映されていなかった。
分野としては、政治史が増加し、文化史が減少した。形式面はほとんど変わらないが、受験生が比較的苦手とする年代配列問題が増加した(4問→6問)。昨年度は出題されなかった統計資料の読みとり問題が復活したが、文字史料の読みとり問題は減少した(4問→2問)。図版や地図を利用した出題は続いており、歴史資料をもとに考察させようとする姿勢は今年度も維持されている。過去のセンター試験の問題と類似した設問・テーマもみられ、過去問演習を中心にしっかりと学習した受験生は高得点が可能である。

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