河合塾
2017年度大学入試センター試験 分析
【化学】

やや思考力を要する実験考察問題や注意力を要する計算問題が出題された。

問題文から必要な情報を適切に読みとる力を要する問題が多かった。

難易度 昨年並み
昨年と比較して応用力を要する問題は減少したが、目新しい問題が出題され、また、時間を要する計算問題が増えたので、難度は昨年とほぼ同じである。

出題分量
大問数は変化なし。マーク数は35でやや増えたが、設問数は昨年と同じであり、分量に大きな変化はない。選択問題の配点は5点で一昨年の9点、昨年の6点より低い。計算問題は11問(必答10問、選択1問)で昨年と同じであり、正誤問題は6問(マーク数は7)で昨年の10問より減少した。

出題傾向分析
「化学基礎」を含む化学の全範囲から出題された。第1問が物質の構成、物質の状態、第2問が物質の変化と平衡で、いずれも理論分野からの出題、第3問はおもに無機物質、第4問が有機化合物、第5問から第7問は合成高分子化合物、天然有機化合物からの出題で、全体の構成は昨年と変化はなかった。教科書に記載されている基本事項に関する設問が中心であるが、状態図をもとにした二酸化炭素の状態変化に関する考察、電流の向きから金属の種類を決定する実験、ジペプチドの電気泳動などやや思考力を要する目新しい問題もあった。また、昨年同様、計算問題が多数出題されており、計算力が要求される。

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