2018年度大学入試センター試験 地理A [分析]
一昨年まで大問のテーマにあった「世界の結びつき」が、第4問で復活した。

「自然災害」は、昨年に続き出題され、解答数は3問で変化はなかった。
難易度 やや難化
大半が教科書に準拠した標準的な問題で構成されている。

出題分量
組合せ解答は10問から12問に増加し、そのうち6択解答が5問から9問に増加した。

出題傾向分析
大問のテーマは、地理の基礎的事項および日本の自然環境と防災、世界の生活・文化、地誌、地球的課題、地域調査の5題。使用された資料数(地図・写真・図表)は、前年とほぼ同じであった。知識の暗記にとどまらず、地理的な見方や考え方ができるかどうかをためす問題が多い。
2018年度フレーム(大問構成) 2017年度フレーム
大問 分野 配点 マーク数 大問 分野 配点 マーク数
1
地理の基礎的事項および日本の自然環境と防災
23
8
1
地理の基礎的事項および日本の自然環境と災害
23
8
2
世界の生活・文化
20
7
2
世界の生活・文化
18
6
3
オーストラリア
21
7
3
ラテンアメリカ地誌
21
7
4
世界の結びつきと地球的課題
18
6
4
地球的課題
18
6
5
岐阜県高山市の地域調査
18
6
5
壱岐島の地域調査
20
7
合計  100 34 合計  100 34
■設問別分析
第1問
地理の基礎的事項では、陸地の最高点と海底の最低点の差、気候と代表的な作物、上空の風向と飛行時間、登山ルートの地形図読図、各国の時刻について問う。日本の自然環境と防災では、防災・減災への取組み、地震とその特徴、小地形と自然災害について問う。問5は、経度180度と日付変更線の不一致を誤りとしたため、戸惑った受験生が多かったであろう。
第2問
アムステルダム・デリー・バンコク・ロサンゼルスの生活と交通、伝統的な住居の形態、動・植物から得られる油とその利用、世界の豚肉・ヤギ乳・羊毛の上位生産国、先進国の菓子・茶の文化と過去の植民地とのつながり、世界の文字、インド・ウズベキスタン・スリランカ・ポルトガルの宗教別人口割合について問う。どの問いも趣旨が明瞭で、解答に迷うことはない。
第3問
カルグーリー・シドニー・ダーウィン・パースの気候、アボリジニーの暮らしと文化、三都市の特徴、オーストラリアの移民の出身地の変化、地下資源の分布、土地の塩性化(塩類化)、観光や人的交流とそれにかかわることがらについて問う。どの問いも趣旨が明瞭で、解答に迷うことはない。
第4問
日本の魚介類・穀物類・肉類の輸入先、世界の食糧問題の現状と取組み、大陸別の森林面積とその増加率・木材伐採高に占める薪炭材の割合、アメリカ合衆国・アラブ首長国連邦・日本の主要航空会社の国際航空交通網、日本の都市問題とその背景、ODA供与額の地域別割合について問う。問4は、首都からの距離と方位だけでは、世界の主要空港の位置を判断しにくい上、問題文を読んでも図の意味を読み取ることが難しい。
第5問
高山市の地域調査の問題で、高山市・富山市・浜松市の気温の年較差と冬季の日照時間、高山市内の人口の地域的差異、高山市の農林水産物の流通、2万5千分の1地形図の読図、高山市への外国人旅行者、乗鞍岳の高度別植生分布について問う。どの問いも趣旨が明瞭で、解答に迷うことはない。
<地理B第6問との共通問題>
■過去の平均点の推移
17年度 16年度 15年度 14年度 13年度
57.1  52.1  51.4  51.8  50.1 
※今年度の予想平均点速報はこちら
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