2016年度大学入試センター試験 地理A [分析]
新課程に対応したテーマである「日本の自然環境と防災」が出題された。「世界の生活・文化」は東南アジアが中心であった。

「日本の自然環境と防災」の小問数は5で、配点も15点で少なかった。「世界の生活・文化」で扱われた東南アジアに関する小問数は4で、配点は21点中12点であった。
難易度 昨年並み
判断に悩む小問がいくつかあるが、大半が教科書に準拠した標準的な問題で構成されている。

出題分量
小問は1つ増加、マーク数は変化なし。

出題傾向分析
大問のテーマは地理の基礎的事項、日本の自然環境と防災、世界の生活・文化、地球的課題と世界の結びつき、地域調査の5題。使用された資料(地図、写真、図表)は28でほぼ同じであった。知識の暗記にとどまらず地理的な見方や考え方ができるかどうかを試す問題が多い。組合せ解答は15問で、昨年(8問)より大幅に増加した。
2016年度フレーム(大問構成) 2015年度フレーム
大問 分野 配点 マーク数 大問 分野 配点 マーク数
1
地理の基礎的事項
22
8
1
地理の基礎的事項
24
8
2
日本の自然環境と防災
15
5
2
国境を越えた様々な結びつき
21
7
3
世界の生活・文化
21
7
3
東アジア地誌
21
7
4
地球的課題と世界の結びつき
24
8
4
地球的課題と国際協力
16
6
5
岩手県北上市とその周辺の地域調査
18
6
5
富良野市とその周辺地域の地域調査
18
6
合計  100 34 合計  100 34
■設問別分析
第1問
球面としての地球、4カ国の高度別陸地面積割合、4つの緯線に沿う気温の年較差、乾燥地域の農業の景観写真、主要な作物の人口1人当たりの生産量、6つの言語の言語別人口と公用語にしている国の数、地図とその性質、立体地形図と等高線について問う。問4の高地でのヤクの放牧の地点が、チベット高原やヒマラヤ山麓ではないため戸惑った受験生も多かったのではないか。
第2問
プレート境界型地震、日本各地の真夏日日数など、気象災害とその対策、液状化現象と平野地形、津波災害被災前後の新旧地形図読図について問う。新課程に対応した出題テーマであるが、いずれも教科書に準拠した取り組みやすい設問である。
第3問
気候環境と農業、自然環境と住居の景観写真、ユダヤ教の祈りの様子の写真、東南アジアの川・海・山・島、東南アジアにおける外国からの影響、東南アジア諸国の経済指標について問う。いずれも教科書に準拠した取り組みやすい設問である。
第4問
森林破壊と木材伐採、自然環境が世界遺産に与える影響、児童労働問題とその対策、衛生的なトイレを使用できる農村と都市の人口割合、サービス貿易収支、情報通信技術の活用と効果、日本の貿易相手国の輸出・輸入の割合、3か国の海外渡航者数上位国について問う。問4・問5・問8は、国・地域の特徴を理解していないと判定はやや難しい。
第5問
鳥瞰図、地形図読図、市街地・郊外の景観写真、主要業種の変化、岩手県の産業と生活にかかわる市町村別統計、統計地図の表現方法。問4は第二次世界大戦後の日本の工業の変遷や地域的特色を理解しておく必要がある。問5は盛岡市が低位なのは通勤・通学者に占める他市町村への通勤・通学者の割合と1世帯当たりの自動車保有台数のいずれかであることは判るが、両者の判別は難しい。
<地理B第6問との共通問題>
■過去の平均点の推移
15年度 14年度 13年度 12年度 11年度
51.4  51.8  50.1  47.4  52.6 
※今年度の予想平均点速報はこちら
解答速報TOP 2016年度大学入試センター試験速報TOP 河合塾TOP Kei-Net
河合塾 直前講習のご案内 大学受験科・高校グリーンコース案内
Copyright Kawaijuku Educational Institution.
このページのトップへ