2016年度大学入試センター試験 世界史B [分析]
新課程になっても変化なし。

短文正誤判定中心、地図や写真を使った出題など、従来の出題傾向に変化なし。
難易度 昨年並み
平均点を下げる要因となる文化史の出題が増加したが、全体としては正誤のポイントがはっきりした出題が多く、難易度に変化なし。

出題分量
昨年と変化なし。

出題傾向分析
新課程で強調されている時間軸や地理的な情報については、旧課程から年表問題や時代順配列問題、さらに地図問題として出題されており、今年についても同様な出題がなされている。また、同様に新課程で強調されている日本史との関連は、問題のリード文では触れられているものの、今年は出題されなかった。しかし、今後の出題は予想されるので、世界史教科書に記載されている範囲での日本史については、かならず学習しておこう。
2016年度フレーム(大問構成) 2015年度フレーム
大問 分野 配点 マーク数 大問 分野 配点 マーク数
1
世界史上の宮廷や宮廷文化
25
9
1
世界史上の帝国の支配とその影響
25
9
2
ユネスコに登録された世界遺産
25
9
2
世界史上の港町
25
9
3
世界史上の戦争とその影響
25
9
3
世界史上の軍隊
25
9
4
世界史上の宗教と政治との関係
25
9
4
世界史上の遊戯(ゲーム・競技)やその伝播と受容
25
9
合計  100 36 合計  100 36
■設問別分析
第1問
世界史上の宮廷や宮廷文化をテーマとした問題。エラスムスの作品『愚神礼賛(愚神礼讃)』とエラスムスを描いたドイツの画家「ホルバイン」の組合せを選ぶ問3、ヨーロッパ文化についての時代順配列問題である問9など、文化史に関連する出題が多くみられた。文化史についての、時代を意識した学習は重要である。問3には、彼の描いた「エラスムス像」が載せられており、これは、多くの高校教科書に掲載されている図版である。しかもこの写真がなくても文章中のヒントから正解できる。このような写真を使った問題の対策としては、教科書の写真を一度まとめてみておくとよい。
第2問
ユネスコに登録された世界遺産をテーマとした問題。グラフを使用した問3は、七年戦争終結、フランス東インド会社再建の時期がわかった上で、それをグラフから読み取れる情報と照らし合わせる必要がある。過去にも同様にグラフを利用した出題があるので、問題演習に利用するとよい。また、年表問題が2問出題されたが、年表問題は年号を覚えるというより、歴史の流れの中で解答できる問題となっている。そのうち、問9は1980年代の知識を必要とする戦後史からの出題であった。戦後史は、現役生は時間不足で学習が不十分にならないように早めに学習しておく必要がある。
第3問
世界史上の戦争とその影響をテーマとした問題。問4は地図問題で、対策としては日頃から教科書の地図をしっかり見ておく必要がある。問5は正解の「関税自主権の回復を目指した」の正誤が判断できなければ、消去法を用いて「清朝」「袁世凱政権」「中華人民共和国」が行った外交政策を排除することで正解できる。問8は19・20世紀欧米の自然科学史からの出題で、文化史の学習がどこまで進んでいたかが問われた。問9の時代順配列問題は、aが「コソヴォ紛争」、bが「スペイン内戦」、cが「第3次中東戦争」の際に起こった出来事であることわかれば正解できる。
第4問
世界史上の宗教と政治の関係についての出題で、最近の世界情勢を背景とした出題であると考えられる。しかし、問3に「ターリバーン」についての出題があるものの、全体としては教科書の内容に即した出題である。問6の「マヤ文明」についての出題は、「二十進法」が難しかったかもしれない。古代アメリカ文明については、地図を意識してアステカ文明・マヤ文明・インカ帝国の違いを、文化史的な内容も含めて押さえておくことが必要である。
■過去の平均点の推移
15年度 14年度 13年度 12年度 11年度
65.6  68.4  62.4  60.9  61.5 
※今年度の予想平均点速報はこちら
解答速報TOP 2016年度大学入試センター試験速報TOP 河合塾TOP Kei-Net
河合塾 直前講習のご案内 大学受験科・高校グリーンコース案内
Copyright Kawaijuku Educational Institution.
このページのトップへ