2016年度大学入試センター試験 地学 [分析]
大問構成が変化し、選択肢の多い問題が大幅に減少した。

第1問から第4問が必答問題、第5問と第6問が選択問題になっており、計5題を解答する形式であった。
難易度 やや易化
選択肢の多い問題が減少したことに伴い、昨年に比べて解答時間に余裕ができた。選択問題の難易度に大きな差があり、易しい方の問題を選択する受験生が多かったと思われる。

出題分量
解答するマーク数は計30であり、昨年と同じであった。

出題傾向分析
教科書で扱われている「固体地球」「岩石・鉱物」「地質・地史」「大気・海洋」「宇宙」の5分野のすべてから出題されていた。内容的には昨年と同様に知識問題、読図問題、計算問題がバランスよく出題された。重力異常、残留磁気、日本列島の地史、潮汐、波、暦のように旧課程地学Iの範囲外のテーマの問題が目立った。地質平面図を読み取る小問数が減少した。
2016年度フレーム(大問構成) 2015年度フレーム
大問 分野 配点 マーク数 テーマ 大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1
固体地球
27
8
A 活断層
B 沈み込み境界・ホットスポット
C 残留磁気・プレート運動
1
固体地球
20
6
A 地球の形と重力
B プレートテクトニクス
2
地質・地史
岩石・鉱物
17
5
地質・岩石
2
固体地球
10
3
地球の内部構造
3
大気・海洋
27
8
A 大気と海洋による熱輸送
B 潮汐
3
地質・地史
20
6
A 地質図
B 大陸移動
4
宇宙
17
5
A 地球の運動
B 恒星
4
大気・海洋
20
6
A 低緯度の大気
B 海洋表層の流れ
5
地史
鉱物
12
4
A 地球とその大気
B 鉱物
5
宇宙・天文
20
6
A 恒星
B 銀河系
6
宇宙
12
4
宇宙膨張
6
岩石・鉱物
10
3
火成活動と火成岩
7 7
大気・海洋
10
3
地球の大気
合計  100 30 合計  100 30
■設問別分析
第1問
Aは地震の初動分布、重力異常、走時曲線など幅広い内容を扱った問題であった。問3は堆積層の厚さと走時曲線の折れ曲がりの関係を考察する問題でやや難しかった。Bは沈み込み境界とホットスポットを扱った問題であった。問4は日本列島周辺の震源分布を選ぶ問題であったが、知識の正確さが問われる問題であった。Cは残留磁気とプレート運動に関する問題であった。問8は岩石の残留磁気から岩石の形成時の地球磁場を推定する考察問題であった。地球の構造や現象に関する図を教科書等でよく確認し、自分で描けるようにしておこう。
第2問
地質平面図、岩石・鉱物、地球の歴史に関する問題であった。地質平面図の読図に関わる問題は1題のみで、他の岩石・鉱物、地球の歴史の問題とともに標準的な問題であった。地質平面図については、走向・傾斜の読み取りを中心に過去問などで読図の練習を繰り返しておこう。
第3問
Aは大気と海洋による熱輸送に関する問題であり、大気や海洋の大循環について幅広い知識が問われる標準的な難易度の問題であった。Bは潮汐に関する問題であった。問8は長波の伝播速度の公式を知っていれば容易に解答できたと思われる。大気・海洋分野については全体的に詳細な知識が問われているので、教科書の本文だけでなく図表についても熟読して内容をしっかり理解しておくことが重要である。
第4問
Aは地球の公転運動、暦、均時差に関する問題であった。問1は地球と恒星の位置関係から恒星の視線速度を判断するやや難しい考察問題であった。Bは恒星の性質に関する標準的な問題であった。シュテファン・ボルツマンの法則の式など教科書に出てくる公式の内容をよく理解し、それを用いた計算問題の演習を積み重ねておくことが大事である。
第5問
Aは誕生した頃の地球と地球の大気組成の変遷に関する問題であった。地学基礎の内容で対処できる基礎的な問題であった。Bは造岩鉱物の結晶構造と固溶体に関するやや易しい問題であった。地球の歴史や鉱物について教科書等で基本的な知識を確認しておこう。
第6問
宇宙膨張を扱った難易度の高い問題であった。問4は宇宙の大きさの時間変化を表す見慣れない図が示された考察問題であったが、選択肢で与えられた赤方偏移の値を使って図のグラフから時間を読み取れば正解を選ぶことができる。考察問題や計算問題の多い分野であるが、学習が手薄になりがちな宇宙論に関する基礎知識を教科書等でしっかり身につけておこう。
■過去の平均点の推移
15年度
40.9 
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