2016年度大学入試センター試験 生物 [分析]
昨年同様、「生態と環境」と「生物の進化と系統」の分野の問題が、いずれも必答問題として出題された。

「生態と環境」と「生物の進化と系統」は教科書の最後に記載されている分野であり、その分野から必答問題として出題されたことは、高等学校における進度に配慮したものとはいえなかった。
難易度 易化
詳細な知識を問う問題や紛らわしい選択肢が減少し、選択肢の数も減少した。また、難易度の高い考察問題も減少したため、昨年に比べて易化した。

出題分量
問題のページ数やリード文の行数、図表の数などは昨年とほぼ同じであったが、小問数や総選択肢数が減少し、全体的な分量は昨年よりもやや減少した。

出題傾向分析
「生命現象と物質」、「生殖と発生」、「生物の環境応答」、「生態と環境」、「生物の進化と系統」の5分野から幅広く出題されており、選択問題となった第6問と第7問は、複数の分野にわたる複合的な問題であった。
2016年度フレーム(大問構成) 2015年度フレーム
大問 分野 配点 マーク数 テーマ 大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1
生命現象と物質
18
3
3
A 酵素
B 細胞
1
生命現象と物質
18
3
2
A タンパク質・代謝
B 遺伝子
2
生殖と発生
18
3
3
A 動物の発生
B 配偶子形成と受精
2
生殖と発生
18
3
3
A 配偶子形成と受精
B 動物の発生・遺伝
3
生物の環境応答
18
3
3
A 受容器・神経系
B 植物ホルモン
3
生物の環境応答
18
3
3
A 筋収縮
B 植物ホルモン
4
生態と環境
18
2
3
A 個体群・種間関係
B 種間関係・適応
4
生態と環境
18
3
2
A 個体群
B 生物の相互作用
5
生物の進化と系統
18
3
3
A 進化のしくみ
B 生物の変遷
5
生物の進化と系統
18
3
3
A 生物の変遷・植物の系統
B 進化のしくみ・動物の系統
6
生命現象と物質
生物の環境応答
10
3
イネ科植物の栽培と利用
6
生命現象と物質
10
4
免疫・タンパク質・遺伝子
7
生態と環境
生物の進化と系統
10
3
社会性昆虫の行動と進化
7
生物の進化と系統
10
3
遺伝子・分子進化
合計  100 32 合計  100
■設問別分析
第1問
Aは酵素の性質・反応に関する知識問題、Bは細胞内物質輸送に関する知識問題と考察問題であった。問4は実験結果をもとに考える内容が含まれていたが、比較すべき実験結果をよく考えて解けばよい。問4以外は、教科書の内容をきちんと覚えていれば解答できる平易な問題なので、正確な知識を身につけることを心がけよう。
第2問
Aは動物の受精と発生に関する知識問題と考察問題、Bは被子植物の生殖と発生に関する知識問題と考察問題であった。問1と問3は設問内に幅広いテーマの内容が含まれているため、正確な知識を広く身につけておく必要がある。問4の考察問題も含めて、昨年第2問と出題内容が類似している。過去問の演習を怠らないようにしよう。
第3問
Aは受容器と神経系に関する知識問題、Bは植物ホルモンに関する知識問題と考察問題であった。問5は、遺伝子Xがサイトカイニンの合成に関わる遺伝子であり、遺伝子Yがオーキシンの合成に関わる遺伝子であることを知識をもとに考察する。問6は、リード文の「遺伝子XとYが植物のゲノムに組み込まれ」という内容をもとに考察する必要がある。
第4問
Aは標識再捕法に関する計算問題と種間競争に関する考察問題、Bは種間関係に関する知識問題と考察問題であった。問4は被食者に起きた変化かどうかで判断する。教科書の内容を正確に理解し、問題演習を積み重ねよう。
第5問
Aは進化のしくみに関する知識問題と考察問題、Bは生物の変遷に関する知識問題であった。問2は、遺伝子Xと遺伝子Yの発現量を増加させた場合の結果を対照と比較すればよい。問3は爬虫類の急激な減少から、矢印Dの時期が中生代の終わりであると判断する。問4は人類の進化に関する詳細な知識が要求されていた。教科書をしっかり学習することが必要である。
第6問
植物の花芽形成、光合成に関する知識問題と、遺伝子に関する考察問題であった。問3は、PCR法に関する計算問題であったが、ゲノムDNAに対する増幅する領域の割合に着目して考えればよい。
第7問
社会性昆虫に関する考察問題と血縁度に関する考察問題であった。問2は考察問題であるが、一部の教科書には記載されている内容であり、知っていれば知識で容易に解くことができた。
■過去の平均点の推移
15年度
55.0 
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